もちろん相手の目線を意識してプロフィールを作るに越したことはないのですが、
たいていの人はどの項目も、しょせんは登録した時の気分で入力しているのです。一般人なんて何かしらの粗(あら)があって当然で、マッチングアプリの中で好印象なプロフィールの男性は、女慣れしているいわゆるヤリモクの確率がものすごく高いのです。

由衣さんには、粗探しをしすぎずもっと気軽にマッチングして、メッセージの様子も見ながら徐々に選別していくことを提案しました。
メジャーなマッチングアプリはメッセージを3往復すると通話ができるようになっているので、通話をして話してみてから会うかどうか決めてもいいのです。プロフィールだけより、声を聞くことでもっと相手の人柄を知ることができます。
「いい大人から『こんにち“わ”』って来ると萎えます」
由衣さんはそれまでより少し気軽に、どんどんマッチングするようになりました。
「せっかくいいねを返したのに、返信が来ない男性もいるんですね」
「そうですよ。いいねなんてただの作業で、ティッシュより軽い縁なので重く考えずどんどんマッチングしてみた方がいいんです」
しかし、やがて相手の文面だけでモチベーションが下がる、悪い傾向が復活していきます。
「
30代男性から1通目で『こんにち“わ”』って来ると萎えます」「『マッチングありがとうございます。よかったらメッセージしませんか?』って言われても、よく知らない人に話すことなんてないし、メッセージしたいなら何がよくて『いいね』したかとか、会話のきっかけになることを言ってほしいです」「
メッセージが続く人が少ないですね。普通の人でいいのに」など、相手への不満がどんどん出てきます。
「由衣さんが思う“普通の男性”が貴重なんですよ。会話が成立しない人は断っていいので、メッセージが続く方は貴重だと思いましょう。コミュニケーションが疲れない人が貴重だし、コミュ力がある人はそのうち結婚するから、5年後はコミュニケーションが取れる男性と出会える確率がもっと減るんですよ」
「怖い! いま頑張ります」