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34歳ジュノンボーイ俳優が「イケメンを極めた」といえる理由。各方面で発揮してきた才能とは

“イケメンを極めた人”

 蜷川と出会う前の溝端が、シェークスピアを知っていたかどうかはわからない。でもすくなくとも蜷川演出の舞台上では、シェークスピア俳優としての説得力というか、必然性があった。まさに玉三郎が表現する「演劇的な人」として。  蜷川がイケメンという存在について考えることを根本的に促したのが、溝端淳平だといえる。その意味では、日本を代表する“イケメンを極めた人”とも理解できる。そして今や、イケメンであるかどうかを超えたところで、自由な演技力を各方面で発揮している。  岩本照主演の『恋する警護24時』(テレビ朝日、2024年)では、戦国時代とは打って変わり、ラブコメ現代劇。なのに役柄間のギャップをあまり感じさせないのが不思議だ。イケメンだけでなく、俳優道も極めた人の技は、やっぱりすごい。 <文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修 俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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