
じょじょに仕事ができるようになった舞香さんを涼太くんはLINEで褒めてくれました。
「その頃からだんだんと仕事以外のことでもメッセージを送り合うようになり、初めて2人きりで会いたいと言われた時はドキドキして…こんな感覚本当に久しぶりだなと思ってしまいました」
そのようにして涼太くんは舞香さんに積極的にアプローチしてくるようになり、ついその強引さにほだされて関係を持ってしまったそう。
「もちろんいけないことだと分かっているし、夫や子供に対しての罪悪感と、こんな若い子相手に何をやっているんだ私は、という気持ちが一緒くたに押し寄せてきましたが…」
同時に「どうせ涼太くんはまだ大学生だし、きっと好奇心だけで私みたいな主婦に言い寄ってきただけだから、すぐに同世代の好きな子ができて私なんかには飽きてすぐにいなくなるに違いない。だから極短期の後腐れのない浮気相手として最適なのかも」という考えもよぎりました。
「ですが久々のときめきが嬉しくて涼太くんとの関係を続けていたら、かなり面倒なことになってしまって…」
さて2人の間に何が起こったのでしょう?
「私の誕生日にパートに行く前にこっそり密会していたら『これ誕プレ』と、涼太くんがアディダスのパーカーをくれたんですよ。私はあまりスポーティーな格好をしないのですが『よく似合うよ』と褒めてくれたので、その格好のまま上機嫌でパートに行ったんです」
すると時間差でバイトにきた涼太くんが、なんとお揃いのパーカーを着て現れたんだそう。
「はぁ、どういうこと?と思いました。一緒にシフトに入っているバイトの子達に『匂わせですか?そういえば2人は仲良いですよね』と、からかわれて私はヒヤヒヤして生きた心地がしませんでした」
必死で舞香さんが「まぁアディダスなんてどこにでも売っているし、偶然かぶっちゃうこともありますよね」と言い訳をしているのにも関わらず涼太くんは終始ニヤニヤしていたそうで…。
「頭にきて、パートが終わったあとで『一体どういうことなの?私は既婚者だし絶対バレちゃいけないって分かっているよね?』と詰め寄ったのですが涼太くんは『でも本当はちょっと嬉しかったでしょ?』とすまし顔で、あ、これはもうダメだと思いました」