
その時、涼太くんが不倫をしている自分に酔っていて周りの人達にバレていくのを楽しんでいるのがはっきりと伝わってきました。
「もうここが潮時だと思い、涼太くんに別れを告げたら情緒不安定みたいな感じになり激しく抵抗されて、なぜか無理矢理私のスマホを強奪して走り去って行ってしまったので焦りました。彼は歳下だけど私より力が強いのでどうしようもなかったんです」
そして涼太くんを探して走り回っていると、やっと公園のベンチでうなだれているのを発見したそう。
「涼太くんは呑気に『追いかけてきてくれて嬉しい!』と抱きついてきましたが、私は『スマホを返してよ。なんでこんなことをしたの?』とまくしたててしまいました。そしたら『旦那さんに舞香ちゃんをください』って電話したんだ。出なかったから留守番に入れただけで話してはないけど』と言われて…目の前が真っ暗になりましたね」
とりあえず涼太くんをなだめて帰し、LINEをブロックすると舞香さんは重い足取りで帰宅しました。
「帰宅した夫に『あの男は誰?後で話そう』とニラまれて、娘が寝た後ですごい剣幕(けんまく)で怒られました。もう仕方がないので不倫の事実を認めて、謝り倒すことしかできませんでした」
そして舞香さんが「ずっとセックスレスで寂しかったから」と泣くと、自分にも非があると思ったのか「今回だけだよ、次またしたら離婚だからね」となんとか許してくれたそう。
「自分が悪いのですが本当に酷い目に遭ってしまいました。不倫なんてするもんじゃないなと心の底から反省しましたし、パートも辞めて今は大人しく過ごしています」と苦笑いをする舞香さんなのでした。
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<文/鈴木詩子>
鈴木詩子
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:
@skippop