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篠原涼子の“お笑いとの相性”が良い理由。番組で語った『ごっつええ感じ』への想いからわかること

“ごっつ”で習得したお笑いマナー

『ダウンタウンのごっつええ感じ完全大図鑑』(扶桑社)

『ダウンタウンのごっつええ感じ完全大図鑑』(扶桑社)

 そんな時代について、『じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~』(テレビ東京・2023年10月19日放送回)にゲスト出演した篠原が言及した。 『ごっつええ感じ』に対して、「私はお笑いの世界に入るために芸能界に入ったのではなく歌がやりたくて」と語りつつ、「ハリセンのやり方だったりとか、つっこまれるのがステータス的な。そういうところから1つ1つ覚えていって」とも。  お笑いに関して右も左もわからなかった篠原が、ダウンタウンからの洗礼によって、篠原ははからずもお笑いマナーを修得したというわけか。  現在放送されているドラマ『イップス』で、W主演のバカリズムとの相当なデコボコ・コンビを活き活きと演じているのは、そもそも篠原とお笑いの相性が良かったからかもしれない。バカリズムとの掛け合いによって、コントっぽいドラマとして楽しめる。

設定に既視感があるワケ

 篠原が演じるのは、かつてはヒット小説を生み出していたが、現在は情報番組のコメンテーター仕事で忙しいミステリー作家・黒羽ミコ。長らく小説を書いていない。パソコン画面に向かってみても一文字も書けない。  それまで得意だったことがいきなりできなくなるイップス状態なのだ。そんな彼女の小説に対して、SNSでアンチコメントするのが、こちらもかつては検挙率ナンバーワンだった刑事・森野徹(バカリズム)。サウナで起きた殺人事件現場でふたりは偶然居合わせる。  ミコはこれを好機と捉え、小説執筆のために殺人事件の取材を始める。でもなんだか、ミステリー作家が特異なシチュエーションで再び創作意欲を駆り立てる設定には、既視感がある気が……。
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『ウェディング・ハイ』タッグによる初共演
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