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今田美桜の“さわやかなキツさ”はもっと評価されるべき。新ドラマで見せたアップデート

時代に合わせてリニューアルする“リメイク請負人”

『花咲舞が黙ってない』HPより

『花咲舞が黙ってない』HPより

 本作は、杏主演で2014年と2015年に放送された第1・2シリーズのリメイク作。ちょうど10年前と2024年の現在では、びっくりするくらいコンプラ的状況への過敏さは違う。もっと早くからアップデートされてたら、こんな過敏になる必要はなかったのだが。  杏主演版では、終始、無表情に近いクールな演技によってサイボーグ感がかなり強かった。2024年版では時代に合わせて、機械的な性格は残しつつ、全体としては過敏な時代に対する角がとれている。キャラクター自体が、ゆるやかな変革のアップデートを示しているともいえる。  石田ひかり主演の1992年版を30年ぶりにリメイクした『悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~』(日本テレビ、2022年)も今田主演。  今田が演じたのは、規格外の存在として社内をばしばし変革する新人社員だ。過去から現在に物語世界をアップデートしながら、作品を時代に合わせてリニューアルする“リメイク請負人”今田美桜の役割は、もっと評価されて然るべきだ。 <文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修 俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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