背後から耳をハムッ。女性用風俗の施術を盗み見るようなシーンが官能的すぎてとろける|ドラマ『買われた男』
「茶道」と通じる施術
この聖域は、外の世界と完全に切り離されている。ヤマトによる夢のような施術によって心が解放され、外の世界のわだかまりは、涙で浄化される。ベッドに並んで座るふたりのナイショ話は誰も邪魔できない。
施術後、ヤマトの見送りに対して、のどかはすっきりした表情で、もう来ないという。デトックス状態の晴れやかさに、ヤマトも嬉しそうにうなづく。もちろん商売としてリピーターを獲得するにこしたことはない。
でもそれ以上に、相手を“もてなす”心が重んじられる。どんな相手でも等しく。しかも一期一会。誤解を恐れずにいえば、女性用風俗店の施術は、「茶道」と通じているようだ。
<文/加賀谷健>
- 久保田悠来






