山田と西野の出会いは2021年。コント番組『LIFE!』(NHK総合)をきっかけに、ドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ、2021年)での共演がある。お互いオンラインゲーム好きらしく、「モンスターハンター」つながりがふたりの距離をグッと縮めたよう。
西野は2018年に乃木坂46を卒業することを発表。そういえば、この年、山田は中日ドラゴンズ対ヤクルトスワローズ戦の始球式に登場して、元広島カープ選手だった父・山田和利の面影が自然と重なりながら投球していた姿が清々しいものだった。あれで山田に惚れ込んだ人は多かったんじゃないか。
交際が発覚したのが、2023年7月のこと。メディアがこぞって騒いだけど、ここでも山田は冷静だった。7月11日放送の『オールナイトニッポン』でのこの一言。「ただ一つ僕が言えることは、両者温かくそっと見守ってくれると嬉しいです。本当にこれに尽きます」と。やっぱシビれるなぁ。
画像:TBSテレビ『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』公式サイトより
西野との交際を応援しつつ、とことん惚れ込んでやろう強化週間に入った筆者だったが、交際発覚直前にちょうど放送が終了したのドラマ作品に思いを馳せた。
赤楚衛二とバディを組む共演作『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』(TBS、2023年、以下、『ペンディングトレイン』)だ。
本作は山田にとっては民放ゴールデンプライム帯連ドラ初主演作だった。すでに目覚ましい彼のキャリアを考えれば、意外過ぎた。というか、ちょっと拍子抜け(?)。きっと制作背景にも並々ならないものがあるのだろうと、同作最終話を前に脚本を担当した金子ありさに筆者はインタビューした。
すると金子の口から飛び出したのは、「山田裕貴さんに人生賭けます!」と語気を強める一言だった。それ以上でも以下でもない。『着飾る恋には理由があって』(TBS、2021年)など数々の名作を送り出す重鎮脚本家からこんなパンチラインが繰り出されるなんて。