
夕食は外で済ませ、おつまみやお酒を買って、ホテルの部屋に到着。
お風呂に入ってゆっくりしようと思いきや、彼が何やらゴソゴソと服を着替えはじめ、何やら大きな懐中電灯を取り出しはじめました。
何をしているのか不思議に思った脇田さんが彼に聞いてみたところ、驚きの返答が。
「どうやら昆虫が好きらしく、ホテルの裏に九州にしかいないクワガタの固有種がいるらしいので探しに行くと言い出したんです!しかも、昼間デートしていたときよりも数倍ワクワクしている顔でした。せっかくこれからゆっくり彼とロマンチックな夜を過ごそうと思っていたのに、なんだか興ざめしてしまいました」
「一緒に行く?」と声がけされたそうですが、もちろん断った脇田さん。
すると彼は「じゃあ、先に寝てていいよ」とアッサリ。振り返りもせずにさっさと出て行ってしまったのだとか。
夜景の美しいホテルに、ひとり取り残されてしまった脇田さん。怒りを通り越して呆然として、しばらく動けなかったそうです。
「なんで自分はこんないいホテルで、1人の夜を過ごしているんだろう?と思ったら、なんだか虚しくなってきました。ウキウキしながら買ったお酒やおつまみが部屋に寂しく転がっているのを見て、涙がこみ上げてきました。こうなったらやけ酒だ!とひとり酒をしていましたが、彼は全然帰って来ません。結局酔っぱらって一人でフテ寝しました」
彼との旅行なのに、思いがけず一人で夜を過ごすことになった脇田さん。翌朝、彼に話を聞くと、夜遅くまで虫を探したけれど、見つからなかったとのこと。寂しい思いをしている脇田さんの気持ちには全く気付いていないようでした。