生田斗真の「無痛分娩おねだり発言」炎上。日本で浸透しない“国際基準の人権”とは?専門家を取材
今月5日、俳優の生田斗真さん(39歳)が自身のインスタグラムで発信したひと言が物議を醸しています。
今回の発言に対し、無痛分娩で出産した3歳の子どもを育てる佳美さん(仮名・38歳)は、こう嘆きます。
「率直に、たった十数文字で無知や誤解、奢りをものすごく凝縮して世に放ってしまったなと思いました……。出産への不安は痛みだけではないですよね。大げさでもなんでもなく“命がけ”ですし、職場復帰や育児など産後のことを心配する方もいると思います。そんな当人の気持ちに、必ずしも寄り添えるパートナーばかりではないのかもしれませんね」
また、無痛分娩への偏見に苦しんだ経験もあるとか。
「無痛分娩を“ラクをするための手段”と誤解している人、偏見の目で見ている人、多いですよね。私も義母に『そんな産み方が許されるわけない』と反対されました。そんな人たちも今回の炎上をきっかけに、自分の考えの偏りに気付いてくれたらいいなと思います」
さらに4歳児の母である真莉さん(仮名・32歳)はこう話します。
「このご時世、夫より妻の収入が多い女性も増えているのに勝手に妻のほうが収入が低いと見積もっていそうなところに腹が立ってしまいました。そもそも収入うんぬんに関係なく、出産方法の選択に“おねだり”が必要な状態って健全じゃないと思うけど……。無痛分娩をアクセサリーやブランド物のバッグみたいな贅沢品と同列だと思っているんじゃないでしょうか」
子育て中の親たちの中には、このように厳しい目で今回の発言を振り返る人もいました。
「旦那様に無痛おねだりするか」発言で炎上
2024年5月5日、生田さんは自身のインスタグラムのストーリーズで「質問箱」機能を使い、質問を募集。その一つである「今日で妊娠9ヶ月です 出産こわいよー」というメッセージに対し、「旦那様に無痛おねだりするか」と返答し、Xを中心に批判が殺到しました。 「女性に決定権はないのか」「手術するときに麻酔をおねだりしろと言っているのと同じだ」などの声が噴出したため、この投稿の3日後に生田さんはストーリーズで「僕の発言で傷つけてしまった方がいるようです。ごめんなさい」と謝罪。しかしその内容も“謝るポイントが違う”とこれまた炎上する事態を招いてしまいました。 一方で、「悪気があったわけではないと思う」「家計をともにしている旦那さんと相談して、出産に備えようと言いたかっただけでは」という擁護派の意見も見られました。 生田さんは2020年に女優の清野菜名(29歳)と結婚し、2022年には第一子が誕生しています。一児の父でもあり、これまで目立ったスキャンダルもなく、好青年で良き夫、パパというイメージが強かっただけに、今回の発言とイメージとのギャップにショックを受ける人が多かったようです。