Lifestyle

資格スクールに通いはじめたハズが“怪しいサプリ”を売るハメに!? 真面目な女性のハマった落とし穴とは

さらに、効果の怪しげな健康器具を販売する代理店の勧誘もある。 スクールの生徒には、絹江さんの元教え子が複数人いる。絹江さんが起ち上げに関わっているとSNSで知ったことが、参加のきっかけだった。それゆえ「責任を感じ、スクールに関わったことを後悔している」と苦しい胸のうちを筆者に打ち明けてくれたのだ。 巫女資格沼202405元教え子である20代の女性は、巫女養成スクールでマルチ商法会社に登録したきっかけを、こう話していたという。 「商売にそんなにガッツリ関わるつもりはなくて、お小遣い程度の収入になればいいかなってくらいの気持ちです! 私もサプリはよく飲むから、会員価格で変えるならありがたいし」

スクール側も野放し状態

巷のマルチ商法も、こうした軽いノリで登録する人は多いだろう。仮に損はしなくても、そうした業者へ個人情報を渡すのは、業界内で共有される騙(だま)しやすい人リストに入れられているようなものだと説明しても、後の祭りである。 「スクール発足前は、運営団体からこんな話も聞いていました。巫女の活動を通じて地域とつながり、生徒たちが手に職を得たり、地域のボランティア的に独居老人の助けになったりするといいね、と。 それには私も、賛同していたんですけどね。ところがどんどん、そんな健全な理念を掲げる場から、かけ離れたものとなっていきました」 巫女資格沼202405スクールが開催するイベントでは、生徒たちがそれぞれの活動を生かしたブースを設置している。そのなかには、マルチ商法の商品を使ったサービスを紹介するブースや、謎の免疫水の代理店を募集するブースもあった。 まるで狩り場のような有り様であるが、スクールの運営がそれを許しているのだ。

和の文化を伝えるはずが

本来の目的を告げずに勧誘するのでなければ(ブラインド勧誘)、違法ではないが、「和の文化を伝える巫女の催し」に参加してそれらに遭遇したら、なかなかのインパクトである。 巫女資格沼202405個人的には「神仏に携わる人が清廉潔白であれ」とは一切思わないし、巫女といってもいろいろな業態があるだろう。しかしマルチ商法に疑似科学健康器具の代理店勧誘が蔓延する団体とは、吹き溜まり感がすごい。 神聖なイメージの巫女たちが、怪しげな商売に手を染めているとは、漫画のような話である。
次のページ 
カルチャースクールの見極めはむずかしい
1
2
3
Cxense Recommend widget
自分が身内が友人が沼ったご体験談を募集中です。当連載における沼とは、科学的根拠のない健康法やマルチ商法、過激なフェムケアや自然派思想など、主に健康問題に関わるものにハマることを示します。「女子SPA!」のお問い合わせフォームより、題名に「沼の話」と入れて、ぜひお気軽にご連絡ください(お返事に時間を頂戴する場合もあります)。
あなたにおすすめ