『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 3rd season』以来、約7年ぶりのフジテレビドラマ出演としても話題を集めた『ブルーモーメント』。
山下さんが演じるのは気象学の天才で、近年多発している気象災害における被害拡大を防ぐため、内閣府直属のチームとして結成された「SDM」(特別災害対策本部)の気象班チーフ。災害現場に駆け付けて指揮を執る現場のリーダー的存在です。
『ブルーモーメント』は前述の『コード・ブルー』シリーズや、鈴木亮平さん主演の『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(2021年/TBS系)などに似ているという声もあがっていますが、率直に言って確かに類似点は否めません。
けれど、とても丁寧に作られているドラマだと感じますし、ストーリーも緊迫感があって高いクオリティの作品になっているのです。
第1・2話では雪山が舞台となっており、雪崩のシーンなどのCGにチープさは感じさせませんでしたし、スリリングかつダイナミックな映像となっており、物語に引き込まれました。
また、山下さん演じる主人公とレスキュー隊員が方針の違いでたびたび衝突するのも、お互いの“正義”と“正義”のぶつかり合いとなっており、見応え抜群です。
人命救助ものはドラマの一ジャンルとして確立されており、ある程度は『コード・ブルー』や『TOKYO MER』に似てしまうのは致し方ないことかもしれません。
パクリだなんだという色眼鏡で見なければ、『ブルーモーメント』はエンターテインメント作品として、きちんと楽しめる仕上がりになっていると言えるでしょう。
<文/堺屋大地>
堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は
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