
「熱湯や冷水をかけても無駄で、殺虫剤でしか死なないと書いてあるのを見つけ、コンビニに走って買いに行きました。
とりあえず4本の殺虫剤を買い占め、泣きながら窓を全開にして撒きましたが…殺しても殺しても虫が湧いてくるんですよ…」
そのおぞましさと、大量の殺虫剤に軽く中毒症状を起こしクラクラする西岡さんは、出社時間がきてしまい、とりあえず支度をして部屋を後にしました。
「会社に着いても、今こうしている間に虫が繁殖しまくっているかと思うと仕事なんて手につかなくて…。ていうか、帰ってあの部屋に入るのが怖くて…ため息ばっかりついていましたね」

結局、毎日、毎日退治して…完全に撲滅(ぼくめつ)させるのに1ヶ月以上もかかったとか。
「ひとりぼっちで大量の虫と闘って…毎日泣いていましたね。親や友達に助けを求めようかとも思いましたが…虫が湧くような汚い部屋に住んでるなんて、どれだけダラシないんだよ? と思われるのが嫌で言い出せませんでした」
何をしていても虫の事が頭をよぎり、食欲も湧かず4キロも痩せてしまった西岡さん。
「リラックス出来る場所を虫に占拠され、頼れる人もいない事が辛くて…こんな時に彼氏がいたらどんなにいいかと、奥歯を噛み締めながら毎晩寝ていましたね」
西岡さんは、それから相席居酒屋に頻繁に通ったり、マッチングアプリを使い1日でもはやく彼氏を作ろうと努力しているそうです。