今まで通りしれっと暮らしている隆也さんを見てイラつきながら「このままじゃいけない、きちんと決着はつけなくては」と思った志帆さんは、再び隆也さんのスマホを見てみることにしました。
「すると彼女とデートの約束をしていて、そのやり取りを見ながら『そういえば隆也はいつもデートの時に30分前に待ち合わせ場所に着いて、私のことを待っている時間が好きって言っていたな』と思いだして……。つい切ない気持ちになってしまいました。そして
この女性との待ち合わせにも30分前に行っているのかな? と考えてしまって」
そして隆也さんの不倫デートの当日。その待ち合わせ場所に志帆さんも行ってみることにしたそう。

「30分前には到着するよう現場へ向かいました。そして、
その場所が見下ろせるカフェのテラス席から見張ることにしたんです」
すると15分ほど経った頃に、いつもより少しおしゃれをした隆也さんが現れたそう。
「そして隆也に気が付かれないように、
そっと後ろに回り込んで、肩を叩いたんですよ」
隆也さんは彼女だと思い込んでいたようで満面の笑みで振り返りましたが、それが妻の志帆さんだと分かると、
悲鳴を上げながら膝から崩れ落ちてしまいました。
「私が『全部知ってるよ。今でもデートの待ち合わせの時、早めに来るんだね』と言うと『ごめんなさい』とひざまずいた状態で平謝りしてきたんですよ。
その姿がとても情けなく、
だったら不倫なんてすんなよと思いましたが、なんだかんだ隆也には情があるのでラストチャンスを与えてみることにしたんです」

志帆さんは、隆也さんの肩を掴むと「
私とやり直したいなら一緒に帰ろう。それともこのまま待ってその女とデートする? どっち?」と聞いてみたそう。
「そしたら間髪入れず『帰る! 帰るに決まってるよ』と私の手を引っ張ってくれたので、今回だけは大目に見てあげることにしました」