
具体的には以下のような対策が有効です。
・ゴキブリは湿気があり暖かく、陽の当たらない狭い場所を好みます。このような場所をできるだけ減らしましょう
・侵入経路を防ぎましょう。換気口・網戸やドアの隙間、排水パイプなど、5mm程度のすき間があれば侵入してきます。また、玄関や窓を開けっ放しにせず、網戸の隙間は隙間テープなどで塞ぎましょう
・食品や汚れた食器をそのまま放置しないようにしましょう。床の食べこぼし、冷蔵庫の裏・コンロの下などのごみや調理くずも注意が必要です。身体の小さなゴキブリにとってはお菓子のかけら1つ・水1滴であってもご馳走となります!種類によっては紙、木片、皮革類なども食べることも!
ゴキブリ対策グッズを上手に使うのも良いでしょう。ひと昔前のゴキブリ対策といえば「ごきぶりホイホイ」が主流でしたが、近年では置いておくだけで巣ごと駆除できる駆除エサ剤、お部屋まるごと&隠れたゴキブリも駆除できるくん煙剤・くん蒸剤や、寝る前にスイッチを入れるだけで部屋からゴキブリがいなくなる置き型虫よけ器具も登場しています。
ゴキブリは駆除したいけれど薬剤の使用に抵抗がある場合はゴキブリの嫌がる天然ハッカ油を配合したスプレータイプの駆除剤もあるのだそうですよ!

ここまでお伝えしたことをしっかり実践できていれば、家の中でゴキブリに遭遇してしまうことはないはず。しかし、それでも遭遇してしまった場合、どうすれば迅速に駆除できるのでしょうか?
「ゴキブリは床面から鳥のように羽ばたいて飛ぶことはできず、飛ぶ時は高い位置から滑空という形で移動します。さらに、歩行は前にしか進めません。後ずさり(バック)はできないので前へ前へと逃げていく習性があるんですね。そのため、迅速に仕留めるには、頭より前を狙うと良いでしょう。
後ろから追いかけてスプレー剤をかけると、どんどん前に進んで逃げてしまうため、進行方向を狙ってスプレー剤を噴射することで、ゴキブリの体にかかり駆除しやすいと思います」(アース製薬)
スプレー剤や叩く物を片手に持っている場合は静かに迫るのがコツ。実はゴキブリは、「スプレー剤をかけよう」「叩こう」とする際の空気の動きをお尻のハの字状の「尾毛」で敏感に感じとります。空気を振動させずに一気に仕留めるように意識してみましょう。
<文/松本果歩>
松本果歩
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。日本酒・焼酎・発酵食品が好き。X:
@KA_HO_MA