――プロポーズが済んでいても難しいんですか? 婚約指輪をもらっていても難しいですか?

「婚約指輪をもらっているというだけではやはり難しいですね。
例えば結納を済ませているとか、2人“以外”の人が絡んでいないと、認められない場合が多いです。
親同士の挨拶も、交際相手の親に挨拶に行ったとか、自分の親に交際相手が挨拶したというだけではなく、自分の親と相手の親が顔合わせをしているという段階でないと厳しいです。最近は付き合っている相手の実家へ気軽に遊びに行ったり、相手の親と飲みに行ったりする人たちもいますしね」
――となると、本当に結婚間近の段階まで進んでないと、婚約破棄に対する慰謝料の請求は認められないということになりますね。かなり厳しい……!
――ちなみに、婚約破棄をする側は、どんな理由から婚約破棄をする事例が多いですか?
「浮気が多いのではないでしょうか」

――婚約していて浮気をされた場合、浮気された側が婚約破棄をして、浮気した側に慰謝料を請求するということはできないんですか?
「基本的には、婚約破棄による慰謝料と同じになるため、
婚約破棄の慰謝料と浮気の慰謝料を重ねて請求することはできません」