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「夫に首を絞められ、赤ちゃんの上に倒れた」DVで離婚した女性が“国に今すぐやめてほしいこと”<漫画>

夫に首を締められ、赤ちゃんの上に倒れた日

――それは辛かったですね。 ねこ★はち「当時は、何かあるたびに元夫から『鬱なんじゃないか』『頭の病気だ』と言われました。毎日言われ続けたことで、自分でも本当に病気でおかしくなっているかもしれないと思うようになっていました。 元夫は一度、酔っ払って自転車を盗み警察署に勾留をされたことがあります。警察から連絡があったのですが、元夫は何があったのか話してくれず、聞いても『しつこい』の一点張り。当時、臨月だったこともあり『何かあったら心配になるから、遅くなる時は連絡してね』とだけ伝えました。ですが結局、守られることはなかったです。 それからしばらくして、夫が再び深夜に酔っ払って帰ってきたので『どうして連絡してくれないの?』と言ったところ、『仕事だからしょうがないだろ!』と元夫は逆上。そのまま言い争いになり、私は元夫に首を絞められて倒れ、寝ていた子どもの上に覆いかぶさってしまったんです。『赤ちゃんが死んでしまう!』と焦りました」

「ただの夫婦喧嘩」勝手に警察を追い返した夫

――あまりに心配な状況です。それからどうなったのでしょうか。 ねこ★はち「携帯電話を夫に取り上げられていたので、誰かに助けを求めることもできません。必死で大きい物音を立てました。近所の方がその物音で通報してくださり、警察が来てくれました。子どもは大泣きでしたが、運良く怪我もなく無事でした。 私が子どもの体を確認し、あやしてミルクをあげている間に、『夫婦喧嘩ですから』と、元夫は警察へ勝手に説明をしてしまいました。ただの夫婦喧嘩ということになり、そのまま警察も帰ってしまったんです。 警察が帰った後は、頭を叩かれ『みっともないことをして、謝れ』と要求されました。何度も謝ったのですが、最後に『離婚なんてみっともないこと、絶対にしないからな』と言い捨てられました。その夜は一睡もできませんでした……。 このままだと私も子どもも殺されると思い、翌朝夫が仕事に出かけた後に、持てるだけの荷物を持って実家に逃げました。帰宅した夫は激怒し『頭がおかしくなって、子どもを連れ去った誘拐犯』と何度も連絡をしてきました」

会話が成立しない夫。ようやく離婚を決意した

――生後3ヶ月のお子さんがいる中で、無事に逃げられてよかったです……。 ねこ★はち「はい。しばらくして、ちゃんと話せば夫も話を聞いてくれるかもしれないと思い一度連絡をしたことがあります。でも、『反省しろ』『頭の病院に行け』『態度を改めるまで帰ってくるな。でも子どもは置いていけ』と言われました。 子どもを置いていけと言われても、それまで毎日ワンオペで私が子育てをしていました。夫はほぼ子育てをしておらず、そんな状況で生後3ヶ月の子どもを置いていくわけにはいきません。変わらず会話が成立しない夫の話を聞き、ようやく離婚を決意しました」 ======== 元夫からのDVで家を出て、離婚を決意したねこ★はちさん。しかしその後、離婚するまでに複数の調停を抱えて約5年かかり、さらには子どもと父親の面会交流にも困難が待ち受けていました。 <取材・文/瀧戸詠未 漫画/ねこ★はち>
瀧戸詠未
大手教育系会社、出版社勤務を経てフリーランスライターに。教育系・エンタメ系の記事を中心に取材記事を執筆。X:@YlujuzJvzsLUwkB
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