サブタイトルにゾッ…暗雲立ち込めた吉高由里子“まひろ”と佐々木蔵之介“宣孝”の夫婦仲|大河ドラマ『光る君へ』26回
一方、まひろと宣孝は……。
怒ったまひろは宣孝を追い返し、ここから宣孝がまひろのもとを訪れることが減った。
さらに、弟の惟規(高杉真宙)から、清水の市でまひろよりもずっと若い女に絹の反物を買ってあげていたという話を聞く。
宣孝は……そういう人だから仕方がない……と思うが、まひろがそれを受け入れられるかというと話は別だ。自分に夢中でいるときはいいが、その心がほかの女に向いたときの気持ちたるや。
別れる別れない、許す許さないという文のやりとりのあとに、宣孝が絹の反物をおみやげに持ってくるが、まひろはつれない。
若い女の子に買ったついでに私にもどうも、と皮肉たっぷりだ。怒っている。それも宣孝は笑って、自分が悪かった、久しぶりなんだからもっと甘えてこないか、と言うが、まひろは「私は殿に甘えたことはございませぬ」とぴしゃり。これに宣孝はカッチーン、ときたようだった。
そういうかわいげのないところに道長も嫌気がさしたのではないか、と意図して地雷を踏みに行く。カッとなったまひろは香炉の灰を投げつけた。宣孝としては「甘えたことがない」という言葉に対してやり返しただけだったのだけれど、まひろにとってそこは触れてほしくはないところだろう……。
心が疲弊したときに出会ってしまうふたり
ふくだりょうこ
大阪府出身。大学卒業後、ゲームシナリオの執筆を中心にフリーのライターとして活動。たれ耳のうさぎと暮らしている。好きなものはお酒と読書とライブ
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