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看護師から「クサい!」さらに医師が言い放った驚愕の言葉とは?有名病院の高額ナニコレ診療の実態

「診察がはじまると症状の聞き取り、それから生活指導が行われました。先生いわく、歯磨き粉や洗剤も、石けん系のものを選ぶ。毎日散歩と半身浴。便秘はダメ……そんな一般的な話のあと、コエンザイムQ10のサプリ摂取を勧められるんです。“これが肝心!”といった雰囲気でした」 化学物質過敏症沼202407医師の話では、本来は1カ月分10万円はする高品質なサプリメントを、メーカーの社長がうちの患者のために特別に月3万円で買えるようにしてくれている。サプリとあわせて、空気清浄機も必須。知り合いの店に置いてあるから、そこで買うといい、とのことだった。 サプリメントは“食品”であり保険診療で認められないゆえに、高額になりがちだ。しかしナオさんには、貯蓄がなかった。

高額の「治療」に悲鳴

当時は派遣で働き、実家とは絶縁。特定のパートナーもいなく、誰にも頼れない状況だった。仕事をやめれば、すぐに生活が立ち行かなくなるが、化学物質過敏症の原因物質を取り扱う職場で働きつづけることはむずかしい。 化学物質過敏症沼202407そこで、休職(ひいては失業保険受給)のために診断書をもらいにきたのだ。とりあえず1カ月分のサプリを買ったとしても、継続して飲むことは金銭的に無理だった。 ちなみにコエンザイムQ10 とは、2001年に食品規制の緩和によって、健康食品への配合が可能になった補酵素のこと。うっ血性心不全の症状改善に使われていた医薬品のコエンザイムQ10(ユビデカレノン)もあるのだが、「化学物質過敏症には処方できないと聞いた」とナオさんは説明する。

取り付く島もない医師を前に

「試したいのはやまやまだけど、いまの自分に高額なサプリは買えない……そう説明しました。すると突然、大声で怒りはじめるんです。何か失礼な言い方をしてしまったかと思ったのですが、身に覚えがまったくないので、あっけにとられましたね」 医師は大声で、こう主張する。 「僕はねえ! そんな不真面目な患者には! 診断書は書かない!! サプリをちゃんと飲んで通ってくる人にしか、治療法は教えない!!!」 化学物質過敏症沼202407いや、だから、怒らんでも……(単にハイテンションな病院なのかという可能性も頭をよぎったが)。故・大島渚監督を思い出してしまう病院である。 いくら必要でも、ない袖は振れない。努力で改善できることを放棄しているならともかく、そこを怒られるのは理不尽だ。 「ほぼ診察室から追い出される形で、その日の診断は終わってしまいました。目的の診断書はもらえずで、受付で看護師にどうすれば……と涙ながらに相談しました、回答は『どうなんでしょうね……?』と、そっけないものでしたけど」
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8畳の自宅に10万円の空気清浄機
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自分が身内が友人が沼ったご体験談を募集中です。当連載における沼とは、科学的根拠のない健康法やマルチ商法、過激なフェムケアや自然派思想など、主に健康問題に関わるものにハマることを示します。「女子SPA!」のお問い合わせフォームより、題名に「沼の話」と入れて、ぜひお気軽にご連絡ください(お返事に時間を頂戴する場合もあります)。
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