すると、なんと隆介さんのあらわになった
乳首……があるはずの部分には、ニップレスが貼られていてました。
「その瞬間、隆介が『キャー!』と叫んで後ろを向いてしゃがみ込み、そのあまりにも大きな声に驚いて私は思わず後ずさりしてしまいました」

しばらく妙な沈黙の時間がありましたが、隆介さんが覚悟を決めたのか新しいTシャツに着替えると「
ごめんね、理由はランチを食べながらゆっくり話すから」と希美さんの手を引っ張り、無事に時間通りお店に到着することができたそう。
「そして話を聞いてみたら、以前
同僚と一緒にサウナに行った時に“乳首が大きい”とイジられたことがきっかけで、それ以来TシャツやYシャツを着た時の透けが気になるようになりニップレスを貼るようになったそうなんですよ」
それまで誰からも乳首の大きさについて指摘されたことのなかった隆介さんは、その言葉に傷ついてしまったのです。「もしかしたら、今まで付き合ってきた歴代の彼女も優しさから口には出さなかっただけで、
みんな心の中では俺の乳首を変だと思っていたのかもしれない」とどんどんコンプレックスが大きくなっていったということでした。
「その話を聞いて、『あ、だから今まで私に心を開いていないような瞬間があったんだな』と腑に落ちたんですよ。
私に極力乳首を見せないように気を張って過ごしているんだから、一緒に家にいてもリラックスできるはずないですよね」