そんなコンプレックスのために女性から遠のいていた隆介さんは「このままじゃいけない」と意を決してマッチングアプリを始め、運良く希美さんとお付き合いができるようになりました。幸せを感じていましたが、その一方で「
でもこの乳首を見たら幻滅されてしまうかもしれない」という怖さも感じていたそう。
「実は私も、初めて付き合った彼氏にすっぴんを見られた時に『
眉毛ほとんどないじゃん! 怖いんだけど』と笑われたことが本当にショックで、それ以来誰かの前では絶対にすっぴんの時でも眉を描くようになってしまったので……隆介の気持ちが分かるなと思いました」
そして希美さんは「隆介の乳首は全然変じゃないし、
その同僚の感覚がおかしいだけで今までの彼女たちもそんな風に思っているはずないよ。だからもうそんなことは気にしないで、私の前では肩の力を抜いて過ごしてほしいな」と声をかけました。
「そしたら隆介はすごく喜んで『ホッとしたらやっと味がしてきた! ここの料理美味しいね』と、とろけそうな笑顔で舌鼓を打っていて私もホッとすることができたんですよ」
そうやってわだかまりがなくなった2人は、より仲良くなることができたそう。
「それ以来、隆介は私に『
このシャツはニップレスした方がいいかな?』と聞いてくるようになり、臨機応変に対応するようになりました。いくら普通の乳首でもあんまりに透けているのは、かっこいいものではないので」と微笑む希美さんなのでした。
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<文・イラスト/鈴木詩子>
鈴木詩子
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:
@skippop