
いい感じで扇ぎ続けていたときでした。遠くのほうから「コラ! 何やってんだ!」という怒鳴り声が響いてきたのです。マヤさんも一瞬、ビクっとなって固まります。もちろん、股も閉じてスカートもきちんと整えました。
「そのあとすぐ、遠く離れた垣根のようになっている木々からゴツイ系の年配男性が顔を出し、小学生の男の子3人を引き連れてやってきたのです。そして、ものすごい怒りの形相で『お姉さんに謝れ!』と言いはじめました。正直、まったく意味がわからなかったです」
きょとんとしているマヤさんに、男の子3人が盗撮していたことを年配男性が謝罪。そう、マヤさんは男の子3人に大きく股を開いてうちわで扇いでいる姿を盗撮されていたのです。もちろん、パンツも。一瞬にして血の気が引き、恥ずかしさで汗が噴き出します。
「年配男性は、『監督不行き届きで、本当にすみません。写真は消しますので許してやってください。本当に申し訳ない』と平謝り。私の前で写真を削除してくれましたが、しっかりと映っているパンツとはしたない恰好に、恥ずかしさと後悔の嵐でした」
年配男性は立ち去るとき、あらためての謝罪とともに「最近のスマホはカメラの性能がいいから、気をつけてください」と注意喚起され、穴があったら入りたいほど恥ずかしかったとか。大自然に囲まれた人気のない場所でも、ある程度の節度を持った行動は大切かもしれません。
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<文/山内良子 イラスト/やましたともこ>
山内良子
フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意。