本当は、週末の土曜日に成田へ帰国する予定でしたが、妻である美希さんには「
日曜日に帰国する」と嘘の報告をしました。

「そうすると、一日の空白期間が生じるわけです。この日の夜に久美と会うことにしました」
土曜日の夜に久美さんと会い、思う存分に懐かしい話を楽しんだ後に、一夜を共にしてしまいました。
しかし、事が終わった後に、弘行さんはあることに気が付きます。それはパスポートの帰国スタンプの日付が土曜日になっていることです。

「前にも浮気がバレたことがあって、美希は常日頃から警戒心を抱いてて。もし、このことに気づかれたら、またしても大喧嘩に発展するんじゃないかと焦りましたね。どうにかごまかせないかと考えたすえ、『
帰国日を偽装すればいいんだ!』ってひらめいたんです」
「翌日の日曜日、帰宅途中に東急ハンズに寄って、砂消しゴムと水色の油性ペンを購入し、日付を書き換えました。ぱっと見では分からないくらいの完成度で日付の偽装ができました! 我ながら大満足の出来でしたよ」と弘行さん。何事もなかったようにこの日は自宅に戻ったそう。