朝ドラ『虎に翼』ラストに向けて完全に“キャラ崩壊”した人物。顔芸は大ヒット民放ドラマのよう
どうして一点集中したのか
吉田恵里香による脚本にどうト書きが書かれているかはわからないけれど、岡田の演技プランがどうして怒りの感情だけをアウトプットすることに一点集中したのかが気になる。
確かに、航一の長女である吉川のどか(尾崎真花)がどこの馬の骨かもわからない画家の恋人・吉川誠也(松澤匠)を婚約者として実家に連れてきた第24週第119回での航一は、えらく取り乱してそれまでの場面でもっともエモーショナルだった。
それだけならまぁまだ航一の感情の起伏として理解の範疇だが、たかだか一瞬の場面だとしても、あの顔芸の怒声は、正直なところ、星航一役のすべてをぶち壊していると思う。頑迷な性格から強権を振るうようになった桂場の暴走をよくぞとめてくれた!と、進言した航一に対して素直に拍手すべきなのか……。
怒声と怒号を込める岡田将生
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