朝ドラでバズった32歳俳優の前に遠藤憲一が立ちはだかった!長澤まさみ、西島秀俊の意外な一面も明かす
連続テレビ小説『虎に翼』や、強烈なインパクトを残した『新宿野戦病院』でのゲスト出演をはじめ、今年だけで実にテレビドラマ8作品、映画(公開待機作含め)5作の出演作を積み上げている戸塚純貴さん(32)。
現在は、長澤まさみさん主演、三谷幸喜監督・脚本のミステリーコメディ『スオミの話をしよう』が公開中です。錚々(そうそう)たるメンバーのなか、最年少で参戦した戸塚さんに、共演者とのエピソードを含め、話を聞きました。
――長澤さん演じるスオミの、5番目の夫・寒川(坂東彌十郎)の世話係・乙骨直虎(おっこつなおとら)役です。出演が決まったときの気持ちを教えてください。
戸塚純貴さん(以下、戸塚)「僕は喜劇が大好きなので、三谷さんの作品も舞台も昔からよく拝見していました。いちファンとしても、自分が役者の仕事をしているからには、一度はご一緒したいと思っていた監督です。念願がかないました!」
――舞台では三谷さん脚本の『ヴァンプ・ショウ』(22・演出は河原雅彦)に出演されています。そこからご縁が繋がったのでしょうか。
戸塚「そうなんです。そこまで三谷さんは僕の芝居を見たことがなかったと思いますが、『ヴァンプ・ショウ』のときに見に来てくださいました」
――本作は撮影の1カ月前から、三谷監督とキャストのみなさんでのリハーサルがあったそうですね。
戸塚「今回、演劇と映画のいいとこ取りをしたいとおっしゃっていて、ほとんど舞台のようなシチュエーションで長回しで撮られているので、その分、お稽古がありました。ただ、本番直前まで台本や演出がかなり変わったので、今までの稽古は何だったんだろうという感じでしたけど(笑)。
三谷さんは、何より新鮮さを求めているようでした。僕としては、先輩方に囲まれての長回しの緊張感も、とても感じました」
――みなさんとのお仕事はいかがでしたか?
戸塚「僕と瀬戸(康史)さんは比較的年齢が近いのですが、瀬戸さんも大先輩です。たくさん作品に出られている方ばかりで、そうしたみなさんとご一緒させていただいて、本当に凄まじいエネルギーを感じましたし、刺激をたくさんもらいました」
――負けたくないといった気持ちにも?
戸塚「負けたくないというよりは、超えられない“凄み”のような瞬間を節々で感じました。だからこそ、この貴重な機会に、勝ち負けでなく、絶対に自分にしかできないことを表現しなければという気持ちになりました。
ただみなさん、“凄み”というのは、自分の演技に対するもので、周りの方々へは、本当にリスペクトを持っている方ばかりなんです。一番年下の僕も対等に扱ってくださって、物腰が柔らかい方ばかりでした。あと、西島(秀俊)さんはすごく笑い上戸でした(笑)」