今回のセブンが苦戦している理由として、意外な声も目についた。多くのセブンでは現在、
レジ打ちは店員が担うが会計は客がセルフで行う“セミセルフレジ”を採用している。そんなセミセルフレジの操作が煩雑なため、高齢者を中心にセブンの利用を遠ざけているという指摘に多くの支持が集まっていた。

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既存のセルフレジであればバーコードの入力も会計も全て1人で行う仕様になっており、確かにセミセルフレジは中途半端だ。セミセルフレジを支持する声も当然見られるが、それ以上にヘイトが寄せられている。セミセルフレジの利便性が客足に多少なりとも影響している可能性は否定できない。
様々な分析が見られたが、
実際のところセブンの苦戦は海外店舗の大幅な減益が主な原因である。国内の営業利益は1277億1200万円(7.8%減)と微減ではあるが、
海外コンビニエンスストア事業の営業利益は733億2500万円(35.0%減)とかなりの落ち込み。世界的なインフレに伴い、節約志向が強くなったことが背景にあるようだ。
つまりは、
国内でセブンの客離れが深刻化しているとは言い難い。それでも、これだけ多種多様な分析が続出したことを鑑みると、セブンに不満を持っている人が少なくないことがわかる。
今回噴出した不満を放置すると、ゆくゆくは本当にセブンから足を遠ざけることになるかもしれない。とりわけ、今回注目を集めたセミセルフレジの仕様と、セブンがどのように向き合うのか期待したくなる。
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<文/望月悠木>
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フリーライター。社会問題やエンタメ、グルメなど幅広い記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。X(旧Twitter):
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