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「世帯年収1000万円でも、都内で子持ちなら貧困」は本当か?「出かけるだけで1万~2万円飛ぶ」一家の“リアル収支”に驚いた

「休日に出かけるだけで1万~2万円飛ぶ」理由

さらに都内では、子どもを遊ばせるだけでもとにかくお金がかかるとりかさん。 「近所にも小さな公園はいくつかありますが、赤ちゃんの頃から行き慣れて子どもが飽きてしまいました。また土日は近所の親子連れが大勢いるので遊具も自由に遊ばせられないですし、ボールを蹴ったり自由に走り回ったりするのも安全面や広さの問題からも難しい。だから広くて大きな公園か、天気を気にせず遊べて親も身体的に負担が減る室内遊び場に連れて行く選択肢になります。 でも私の地元では大きな公園や室内遊具場が無料で使えますが、都内だと電車やバスで郊外まで行かないと広い公園は難しく、室内遊具場も子ども1人1時間1000円ということもザラ。親も入場料がかかるところも多いです。車がないわが家は夫婦で同伴して子ども2人を2~3時間遊ばせるだけでも交通費や入場料含めて5000円以上かかりますし、そこにランチ代も加えたら1万円を超えますね」(りかさん) キッズスペースそもそも土日はお出かけをせずに家で子どもたちと過ごせばいいと思われがちですが、りかさんの住むマンションは未就学児が元気に走り回れるほど広くありません。また子どもたちのはしゃぐ声や足音が近隣住民に聞こえるため、「静かに遊びなさい!」と叱るのは親子ともにストレスに。こうした居住背景から、土日は可能な限り外に連れ出していると言います。

世帯年収1000万円でも貯金が厳しい現実

教育費に関しては週に一度の習い事しかさせていないため、とりわけ教育にお金を注いでいるわけでもないでしょう。しかし、食費や子どものための娯楽費など、子育てや生活にかかわるちょこちょことした支出が積み重なっていることから「都内だと世帯年収1000万円でもキツイ」と心底感じているようです。 りかさん家族の1か月のおおよその収支は以下の通り。 ――――――――――― 収入(手取り) ・夫:40万円 ・妻:32万円 (夫婦ともにともにボーナスなしの給与体系) ・児童手当:2万円  収入合計:74万円 支出 ・家賃:18万8000円 ・食費:8万円 ・外食費:8万円 ・レジャー娯楽費:4万円 ・保育料(給食費):1万5000円(2人とも満3歳以上のため保育料は無償) ・習い事:1万2000円 ・ベビーシッター代:3万円 ・通信費(携帯代、Wi-Fi):1万5000円 ・水道光熱費:2万3000円 ・医療費、薬代(子どもは医療費無料):1万4000円 ・保険料(学資保険、生命保険等)費:4万6000円 ・交通費:8000円 ・雑費(消耗品、子どもの服やおもちゃ、文房具など):2万円 ・夫お小遣い:4万円 ・妻お小遣い:4万円  支出合計:65万1000円 差分 プラス8万9000円
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「金あるでしょ」という偏見もキツイ
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