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保護猫サイトで発見した“強烈な個性”を持つ子猫→数年後の天真爛漫な姿が愛くるしい

甘えてくる姿に心はすっかり決まった

絆那ちゃん それから2日後の9月20日、今度は夫妻そろって和歌山県動物愛護センターへ行き、chat noirさんも絆那ちゃんとの対面を果たします。  会ううえでは楽しみさだけでなく、嫌われてしまわないかという心配にも苛まれていたchat noirさん。一方の絆那ちゃんは人間側の心配など知るよしもなく、奥さんのジーンズを嗅いでは遊んではと、天真爛漫そのものです。 「なんて物怖じしない子なんだと、うれしく思いました。妻に興味を示し、『遊んで!』と周りを行き来するも、私のことは無視(笑)。  無理に触れないなど、初対面での猫の扱いには自信があったので、残念にも思いました(笑)」  その後、夫婦は対面用の部屋を出て小休憩。ふたたび対面してから、お迎えするかどうかを決めることにしました。 絆那ちゃん 部屋に戻ると、絆那ちゃんはスヤスヤ。どうしようかと悩みながらも、chat noirさんは3mほど距離をとって声かけ。すると、絆那ちゃんは起き、chat noirさんのもとへ歩いてきてくれました。 「指の匂いを嗅いでくれたので背中を撫でてみると、尻尾をピンと立てました。膝の上に乗せても嫌がらず、私の指で遊んでいました。  その姿を見たら、心の中が“かわいい”で支配され、飼育への不安が吹き飛びました」

姓名判断で「大大吉」になる名前をプレゼント

絆那ちゃん

つながりを表す「絆」と、「美しい」や「ゆったりしている」の意味を持つ「那」を採用

 名前は、行きの車内で決めていた「絆那」に決定。漢字は、帰りの車内で決めました。 「ハチワレの白い部分は『鼻の形』そのものだし、点々模様はまるで鼻の穴……。そこで冗談として『名前は“鼻”』と言うと、妻が『そんなの可哀想(笑)』と真剣に考え込んでから、“はんな”の名前を提案してくれたんです」  chat noirさんは、自分たちの姓を合わせて姓名判断を実施。「大大吉」になる名前を贈ったのです。 絆那ちゃん お迎え後、絆那ちゃんは折り畳みのラウンドケージでしばらく過ごしてから、リビングを自由に散策するように。生活拠点が2階であるため、階段前には柵を設置して事故を防止しました。  たっぷり愛情を注がれた絆那ちゃんは、奥さんの部屋着の袖でチュパチュパ吸うのが日課になったとか。
絆那ちゃん

チュパチュパ中

「袖がベチョベチョに濡れている妻の姿を何度も目にしました。チュッチュされている妻は、とても幸せそうでしたね(笑)」  かわいいチュパチュパが減ったのは、生後7カ月目の頃。きっかけは生後3カ月の乙ちゃんを迎えたことでした。
乙ちゃん

同居猫の乙ちゃん

「ひとりっ子時代、絆那ちゃんはとにかくやんちゃで遊び盛りでした。寝るまえに遊んでも、夜中には大騒ぎ。人間が寝てしまったら、ひとりで遊ぶしかないのが可哀想に思えて、妹猫を探し始めたんです」
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新たに迎えた同居猫に“お姉ちゃん風”を吹かす日々
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