47歳元ジャニーズ俳優が演じる“最低最悪の男”は期待外れ? ドラマ1話は不評、2話でいきなり“評価爆上がり”のワケ
1月から放送を開始した新ドラマ『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』(フジテレビ系、木曜よる10時~)。不祥事を起こしてテレビ局を退職するも、政治家に転身して人生再起をかける大森一平(香取慎吾)が主人公の本作。国会議員の秘書を務める幼馴染・真壁考次郎(安田顕)の助言を受け、生活者目線があることをアピールするため、シングルファーザーの義弟・小原正助(志尊淳)一家と同居して“偽りのホームドラマ”を演じ切るところから物語が始まる。

香取慎吾が11年ぶりにフジテレビ系の連続ドラマに主演するということで話題を集めたが、1話は大きなインパクトは残せなかった印象。私利私欲のために正助一家を利用しようとする一平はタイトル通りの最低男ではある。しかし、1話では保育園のお遊戯会で上手く踊れるのか不安感を抱く正助の息子・朝陽(千葉惣二朗)のためにダンスの練習に付き合ってあげたりなど、言うほど最低ではない。送り迎えも積極的に行い、間違いなく正助の支えになっている。
この枠、前クールでは托卵をテーマにしたドラマ『わたしの宝物』が放送されていただけに、どこまで壮大な最低ぶりを見せてくれるのかを期待していた筆者は拍子抜け。「3話くらいで視聴リタイアかな」と思ったが、2話の内容がとても良く「最終回まで視聴したい」と考えを改めた。
2話のあらすじをまとめる。冒頭、考次郎から町会長を務める地元の有力者・二階堂慎太郎(岩松了)の懐に入るようにアドバイスされる一平。慎太郎のもとを早速訪れると、1人息子の剣聖(佐野玲於)がなかなか実家に顔を出してくれないことを聞かされる。
一平の学生時代の後輩・今永都(冨永愛)が経営するイタリアンカフェで、一平は偶然、剣聖と遭遇。剣聖は交際中の男性・智也(中井大)と一緒にいた。話を聞くと、実家に帰る度に父親から「いつ結婚するんだ」「孫の顔が早く見たい」と言われることに辟易して足が遠のいたのだという。さらには、自身のセクシャリティを受け入れてもらえないことも懸念している雰囲気だ。

画像:フジテレビ『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』公式サイトより
視聴リタイアしそうだったが、2話で考えを改めた
実際「1話はイライラが勝ったんだけど、2話は香取慎吾が主演なだけで平成を感じてエモく思えてきた」「なんか1話と2話、別の作品かと思うくらい雰囲気違ったね」などSNSでも2話を賞賛する声が相次ぎ、視聴者の心を掴むことに成功していることがうかがえる。
同性カップルを利用した“最低な画策”
この話を聞いた一平は、剣聖と智也が結婚式を挙げるまでの様子を映したドキュメンタリー番組の制作を考案。剣聖の思いを番組を通して父・慎太郎に伝えることで、2人の関係性を修復させれば慎太郎の懐に入り込めると画策する。 幸い、剣聖と智也は番組制作を快諾。ただ、剣聖が慎太郎にカミングアウトする場に撮影のために同席した一平ではあるが、その際剣聖から「俺、ゲイなんだと」と聞かされた慎太郎は激しく狼狽。険悪な空気が流れる中、剣聖は逃げるように慎太郎の前から立ち去ってしまう。


