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「身長163cm」「年収400万円」婚活で“圧倒的に不利”な男性はどっち? 多くの男女が知らずに損する“婚活の真実”

情報不足と誤解で、若さを無駄遣いする人たち

古川さんの回答は「35歳ぐらいで結婚する人が多くて、夫婦の年齢差は5歳ぐらい」でした。 ですが【問題1】の男性の初婚年齢ピークは「27歳」が正解です。 結婚「晩婚化」という言葉があるので、結婚する年齢が遅くなっているというイメージを持つ方は多いです。しかし、今も結婚する男性の年齢ピークは27歳です。厚生労働省の令和4年人口動態調査によれば2022年の男性の平均初婚年齢は31.1歳(女性は29.7歳)ですが、これは20代前半で結婚する人が減り、中高年で結婚する人が増えたためです。平均が31.1歳でも31歳で結婚する人が最も多いわけではなく、結婚する男性が最も多い年齢は27歳(女性も27歳)なのです。 【問題2】の夫婦の年齢差の正解はどうでしょうか。同調査によると、初婚夫婦の平均年齢差(2022年)は1.5歳差。「でも年収が高ければ若い女性と結婚できるのでは」と思う人もいるかもしれませんね。株式会社IBJの「成婚白書 2023年度版」によれば、男性の年収が高いほど相手との年齢差がひらく傾向はあるものの、年収1000万円の男性でやっと―4.8歳差です。
男性の年齢別、成婚相手との年齢差

年収が高い男性ほど、成婚相手との年齢差が大きいが……(出典:株式会社IBJ『成婚白書 2023年度版』)

仮に古川さんが5年後に年収が100万円アップしていたとしても、35歳で5歳年下の女性を希望すれば高望みになり、20代の時より婚活に苦戦して詰んでしまう可能性が高いのです。 ただし、これらの情報は知らない人の方がほとんどだと思います。「晩婚化って言うし、30代~40代で結婚する人が増えているんでしょう」と、アラサーの若さを無駄遣いしてしまう男性が多くいるのです。

お金に不安があるなら、民間より“自治体の”結婚相談所

古川さんはもし今後婚活を再開するとしたら、年収が上がってからマッチングアプリを利用し、結婚相談所利用も視野に入れるつもりだと教えてくれました。 婚活コンサルの立場から言わせてもらうと、この計画は危ないと思います。私が古川さんのように金銭面で不安がある人におススメしたいのは、民間ではなく自治体が運営する婚活サービスです。その理由は2つありす。 1つは、自治体が運営する婚活サービスは、一般的に民間の婚活サービスよりも利用料が抑えられていること。 結婚相談所で比較してみましょう。民間の結婚相談所パートナーエージェント(スタンダードコース/エリアIの場合)では、登録料と初期費用で110,000円(税込・以下同)、月会費が19,800円、成婚料が77,000円。いずれも結婚相談所の中ではごく平均的な金額です。 一方で自治体運営の場合、埼玉県が運営する結婚支援システム「恋たま(SAITAMA出会いサポートセンター)」の利用登録料は、2年間有効で16,000円のみ。月会費もかかりません。さらに、市町村や企業が会員になっている場合は、割引料金が適用されます。
学歴分布の比較

出典:左は恋たま「成婚者の状況(R6.7.31時点)」より。右はパートナーエージェント提供データ

2つ目の理由は、民間の結婚相談所は高額な費用という“ふるい”により、男女とも所得が高めの人が活用しており、学歴も高めの人が集まりやすい傾向にあることです。民間の結婚相談所は高収入や高学歴でない人にとって、不利になりがちな場なのです。 「恋たま」会員とパートナーエージェントの埼玉県在住会員の学歴データを比較すると、大卒以上の割合はパートナーエージェントの方がやや高く、高卒会員の割合はパートナーエージェントでは10%未満、恋たまでは男女ともに10%以上でした。 【関連記事】⇒婚活で雑に扱われる33歳女性。相手を「身長163cm“以下”」で探し始めた驚きの結果
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「お金がないと婚活できない」は解消されつつある
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