『ライオンの隠れ家』自閉スペクトラム症の弟で評判の27歳俳優「死別の経験がずっとつきまとう」わけは?
『君の忘れ方』『ライオンの隠れ家』とのつながりにビックリ
――坂東さんは、高校の卒業制作でクレイアニメ作品『目の雫』をひとりで作り上げています。そこにも“死”にまつわるテーマが入っていたと聞きました。
坂東:婚約者を失うという経験は僕にはありませんが、過去に身内との死別を味わったことはあります。だから今回、そこに僕自身が向き合う旅の始まりでもあるのかなと感じていました。
高校時代に作ったクレイアニメは、戦争へと徴兵された婚約者のことをずっと待っている女性が主人公なのですが、恋人は亡くなってしまうんです。
自分自身が死別を経験したことも、クリエイティブな行為の中でずっとつきまとっているというか、その制作のときも影響があったのだと思います。大切な人が急にいなくなったら、人はどうなるのかということをテーマにしようと。
――今回の作品ともリンクしますね。
坂東:びっくりですよね。あと、実はそのクレイアニメに関しては、僕の最近の活動と、もうひとつ通じるところがありました。昨年の『ライオンの隠れ家』で、僕は自閉スペクトラム症の青年・小森美路人という役を演じました。

画像:TBSテレビ『ライオンの隠れ家』公式サイトより
ドラマでの反響は“One Up”になる

映画『君の忘れ方』より ©「君の忘れ方」製作委員会2024


