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『ライオンの隠れ家』自閉スペクトラム症の弟で評判の27歳俳優「死別の経験がずっとつきまとう」わけは?

ぬいぐるみに囲まれていた幼少期

坂東龍汰さん――ちなみに、『ライオンの隠れ家』では、兄弟のもとに突然現れる“ライオン”こと愁人くん(佐藤大空)の持っていたライオンのぬいぐるみも大切なキーアイテムでした。坂東さんは小さなころ、ぬいぐるみなどは持っていましたか? 坂東:ぬいぐるみ、めっちゃ大切にしてましたよ。犬を2匹飼ってたんですけど、その犬に似ているゴールデンレトリバーの大きなぬいぐるみだったかな。結構リアルなやつで、それに乗って遊んでました。  あと『ファインディング・ニモ』に出てくる大きなシャークに、それから『ハリー・ポッター』のヘドウィグっていうフクロウで、首をくるくる回せるやつ。結構、ぬいぐるみだらけでした。 ――小さなころからぬいぐるみを動かして物語を作ったり。 坂東:してましたね。

未来の自分のためにも今はガムシャラに忙しく

――最後に。現在27歳。30歳が見えてきましたが、ライフワークバランスを考えたりしますか? それとも今はとにかく仕事に邁進したい? 坂東:役者にとって現場があるのはすごく幸せなことなので、仕事をしていると安心します。ただそれだけだとインプットの時間がないんですよね。  今は観たい映画があっても映画館には行けてなかったりするので、そういう時間を作ることも大切だと頭の中では思ってます。
映画『君の忘れ方』

映画『君の忘れ方』より ©「君の忘れ方」製作委員会2024

――思っているところ。 坂東:たとえば1カ月の使い方っていろいろあって、前の役を忘れる期間や勉強する時間、プライベートでリフレッシュしたり、旅をしたり映画を観たりする時間。そして次の役と向き合っていく。  それが全部の役にできたらこんな幸せなことはないですけど、今はガムシャラに挑戦して、自分で忙しくしていくべき時期だと思っています。 ©「君の忘れ方」製作委員会2024 映画『君の忘れ方』は新宿ピカデリーほかにて公開中 <取材・文・撮影/望月ふみ、ヘアメイク/後藤泰(OLTA)、スタイリスト/李靖華>
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
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