『119エマージェンシーコール』(フジテレビ系、毎週月曜よる9時~)も、応援したくなる作品。
消防局の通信指令センターを舞台に、119番通報を受ける指令管制員たちの物語です。
主演の清野菜名、瀬戸康史、見上愛、一ノ瀬颯、前原滉、中村ゆり、佐藤浩市が演じる指令管制員で構成された司令課3係。
一人ひとりの個性、抱える過去や問題にスポットを当てながら、互いが影響し合っていくチームの描き方は王道ながら秀逸です。

画像:フジテレビ『119 エマージェンシーコール』公式サイトより
また「一本の電話で命をつなぐこと」の難しさや、現場の葛藤がリアルに伝わってきます。
消防や救命の事件を舞台にした作品は多くありますが、通報のシーンを描いたとしてもほとんどが現場の状況の画があるので視聴者は状況の把握が容易です。
しかし本作では通報を受けている指令管制員の姿と相手の声のみ。その困難さやもどかしさを、視聴者も同じように感じるのです。
だからこそ、電話だけで命と向き合うチームの奮闘に胸が熱くなる。最後までこのチームを応援したいと思います。
エンタメ作品として分かりやすく痛快なのが『プライベートバンカー』(テレビ朝日系、毎週木曜よる9時~)。
主演の唐沢寿明が凄腕プライベートバンカー・庵野として、相続争い、愛人問題、裏金疑惑、経営争い……など資産家一族の“金”にまつわる問題に切り込みます。
投資詐欺に遭ったことをきっかけに庵野の助手となる久美子を鈴木保奈美が演じており『愛という名のもとに』ファンとしてはムネアツ!

画像:テレビ朝日『プライベートバンカー』公式サイトより
もう一人の助手・御子柴(上杉柊平)とともに、資産7000憶の大富豪で、外食業界のトップに君臨する「天宮寺アイナグループ」の問題を次々と解決していく様は実に爽快です。
天宮寺一族も、橋爪功、夏木マリ、土屋アンナ、MEGUMI、安井順平、吉田ウーロン太とクセ者揃いで、唐沢との演技合戦も堪能できる作品です。
あと随所で披露される金融知識は、地味に勉強になります。
人気シリーズ作品が多いテレビ朝日に新たなシリーズになる予感!