Mさんは介護の関係で月一回ペースで間隔の空いたレッスンでしたが、自主練を頑張ってセルフメイクがここまで上達。

最終回セルフメイク完成
メイクはデッサンなどと同じで、練習を繰り返すことで必ず上達します。「私は不器用だから」と諦めないで。美しいメイクの技術は練習の数に正比例します。
どんどん上達するMさんへ、すごく変わったと思うけど誰かに気づかれたりしないかとお聞きしたら、「実は彼に聞いてみたんです、メイク変えたんだけど気づいてる?って。そうしたら、“本当はこういうことあまり言わないんだけど、控えめに言ってすごくいい!”、と褒めてくれました!」とのこと。照れ屋さんの彼からそんなふうに言ってもらえると、これはモチベーションがさらに爆上がりですね!
また最後にMさんがおっしゃった以下のような言葉がとても印象的でした。
「でもね先生、人に気づいてもらうことよりも、自分がメイクが楽しくて仕方ないのが1番の収穫です。何もない日でも自分のためにメイクしよう、自分の顔まだイケる!って心から思えるようになったことが1番嬉しいです。メイクを通じて朝からご機嫌な気持ちで生活できること、年齢を重ねても自分をもっと好きになれる可能性があることを知れて良かったです。」
レッスンにはMさんと同じく60代の方も多くいらっしゃいますが、「今まで自分に構うことをせずに、仕事に子育てに奮闘して気づいたらあっという間にもう還暦。今まで頑張ってきたんだし、これからはちょっとくらい自分に手をかけてあげてもいいんじゃないかなって」そんなお話をお聞きします。
毎朝の自分に「うん、今日もキレイ! 頑張ろう!」そう思える人が増えたら、どんどん明るく活力溢れる世の中になるんじゃないかなと、メイクを通してみなさんにキレイをもっと楽しんでもらいたいと心から願っています。
<文・撮影/池田曜央子>
池田曜央子
(いけだ・ようこ)メイク講師。骨格補正メイク考案。一般社団法人
日本骨格バランス協会代表理事。
1977年生まれ、青山学院大学経済学部卒業。建築士だった38歳のころ、愛犬の事故死でうつ状態に陥り、糖質依存となり15kgの激太り。外見差別を受けたことをきっかけに、美容・ファッションなどを学び、メイク講師として活動を開始。輪郭と顔パーツを数値で分析、骨格や年齢による変化を補正し、好印象な美人に近づける独自の「骨格補正メイク」を考案。メイク講座やスキンケア講座などで1000名を超える女性を変身させる。43歳で-17kgのダイエットも成功させ、ミセスコンテストで特別賞受賞。著書『
骨格補正メイク 顔の比率を描き変えて、一生美人!』(主婦の友社) Instagram:
@ikeda.makeup ブログ