ハックマンさんは米西部カリフォルニア州生まれ。16歳のときに海兵隊に入隊し、しばらく勤務した後、俳優の道へ。
1990年代から2000年代にかけて数々の話題作に出演し、1971年公開の映画『フレンチ・コネクション』ではアカデミー賞の主演男優賞を受賞。1978年には『スーパーマン』でレックス・ルーサー役を熱演し、その悪役ぶりでスーパーマンシリーズの歴史に名を残すことに。1992年にはクリント・イーストウッド監督による名作『許されざる者』に出演し、助演男優賞を受賞した。

数々の栄えある映画賞を手にしてきたハックマンさん
そのほか、米ゴールデングローブ賞や英国アカデミー賞、全米映画俳優組合(SAG)賞やベルリン国際映画祭の銀熊賞など栄えある映画賞に何度も輝いたハックマンさん。
プライベートでは、元妻フェイ・マルティーズさんとの間にすでに成人した3人の子どもがいる。娘のエリザベスさんとレスリーさんは、訃報に接し、次のような声明を発表した。
「私たちの父、ジーン・ハックマンと妻のベッツィーが亡くなったことを、大きな悲しみとともにお知らせします。彼は、その輝かしい俳優としてのキャリアにより、世界中の何百万人もの人々から愛され、賞賛されていましたが、私たちにとってはいつもただのパパであり、おじいちゃんでした。私たちは彼がいなくなることを寂しく思い、悲しみに打ちひしがれています」
アラカワさんの支えがなければ「とっくの昔に死んでいた」
ハックマンさんを長年支えてきたとされる妻のアラカワさんは、ハワイ出身の日系アメリカ人。ピアニストとして活動すると同時に「Pandoras」というインテリアショップの経営にもかかわっていた。2人が出会ったのは、アラカワさんが当時パート従業員として働いていたカリフォルニア州にあるスポーツジムだったという。
心臓病を患っていたハックマンさんは、医師から忠告を受け、2004年の作品『ムースポート』への出演を最後に俳優業を引退。その後は、ニューメキシコ州にある自宅で、妻や愛犬とともに静かに暮らしていたといわれている。
彼の20年来の友人であるトム・アリンさんは、米紙『ニューヨーク・タイムズ』に対し、「彼は奥さんに面倒を見てもらえて幸せそうだった」とコメント。「彼女はゴルフや友人との会合、食生活まで、夫を手厚くサポートしてあげていた」と明かした。
アリンさんによると、ハックマンさんは生前、「彼女がいなければ、とっくの昔に死んでいたよ」と話していたという。
<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>