
「ちゃんと人の来ない時間帯を見計らって、お風呂に入りました。もちろん彼に見張りしてもらってね。お風呂場はジャグジーとか泡風呂とかもあって、メチャ綺麗でした。『あー、ゆっくり長湯できたら最高なのに』とか思いながら湯船に浸かって。…でも、そこであいつが…彼が…やらかしたんですよ…。」
何やら雲行きが怪しくなってきました。
「彼…見張りの最中に『
あ、あのアニメの録画予約したっけ?』って思い出したらしくて、自分の部屋に戻ったんですよ…こういう状況なら、普通、しませんよねそんなこと? 『いやー、確認したらすぐ戻るからいいかと思って』って、彼、言ってました。でも、なんで私に一声かけてくれなかったんだと…。」
そして、こんな時にいやな予感は当たります。彼が脱衣所を出て数分後、男性が入ってきたのです!
「私が上機嫌で鼻歌とか歌いながら体洗ってた時、脱衣所の引き戸が開く音がして、人がウロチョロする影が見えたんです。その影、てっきり彼だと思ってましたよ。」
体を洗った中野さん、お湯で体の泡を流しました。その瞬間、浴室の引き戸が大きな音を立てて開けられました。その音に驚いた彼女は言いました。
「ちょっと!! そんな大きな音立てないでよ………え?」
一瞬固まる、中野さんと男性。もちろんお互い全裸です。

「
ぎゃああああああああ!!!!!!」
引き戸のガラスも振動するような二人の叫び声。男性は、「
すいません! すいません!」と全裸のまま脱衣所の外へ。その男性と入れ違いに飛び込んできたのは、安室似の中野さんの彼…。