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市原隼人『べらぼう』の検校、実は束縛キャラ?女児2人を両肩に乗せた姿に衝撃!鍛えた筋肉の強靭さが物語るものとは

体を鍛えている俳優として認識される前から…

先述したように、市原の役を演じるうえで心情や所作を徹底的に追求することには定評がある。と同時に、その鍛えられた肉体も市原のいまや欠かせない長所となっている。 腕をはじめとして上半身の筋肉がしっかり鍛えられている。全体のバランスがよく見えるのは、おそらく極めて考え抜いたトレーニングをしているのではないだろうか。 市原隼人が体を鍛えている俳優として認識されるようになったのはいつからだろう。 1987年、神奈川県で生まれた市原は、2001年、岩井俊二監督の『リリイ・シュシュのすべて』で映画主演デビューして、そのナイーブな演技が注目を集めた。04年『偶然にも最悪な少年』では日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、気鋭として多くの映画やテレビドラマで主演してきた。
「リリイ・シュシュのすべて」ビデオメーカー

「リリイ・シュシュのすべて」ビデオメーカー

実は、2歳から水泳と器械体操を習っていて、体は鍛えられていた。04年、男子シンクロ部の青春群像劇『ウォーターボーイズ2』(フジテレビ)で連ドラ初主演をしたときも、細いけれど筋肉がしっかりついた体を披露しているのだ。 その後、2010年、映画『ボックス!』でボクサー役を演じたときには本格的にトレーニングをしている。こうして、着々と筋肉を育ててきたようだ。

「精神的な支えにする為にトレーニングを」

自身のインスタで、「もともと、前に出るのが苦手な自分は20代前半の頃よくプレッシャーなどに耐えきれず潰されて、もどしたり、涙がとまらなく1人部屋の隅で膝を抱え泣いたり、眠れない時間が多かった…。そんな自分の精神的な支えにする為にトレーニングを始めた」と記している。 傍からは、仕事が途切れることなく順風満帆に活躍していたように見えていた。だが、内心葛藤があり、それをなんとか抑えようと黙々と努力していたようだ。 筆者が市原隼人にはじめて取材をしたのは連ドラ『ヤンキー母校に帰る』(TBS)だった。筆者は公式サイトのライターをやっていて、生徒たちのオフショットも撮っていた。市原は最初、カメラから避けるようにしていたが、現場でのインタビューも経て、慣れてくれたのか、最後はカメラの前に自ら進み出てくれたこともあった。 このドラマには『リリイ・シュシュ』で共演した忍成修吾も出ていて、ふたりの間には特別なひとときを共有した者同士の信頼感のようなものも感じた。 また、『猿ロック』で筆者はオフィシャルライターとして、市原が芝居にかける並々ならぬ姿勢も目の当たりにした。セリフを覚える真剣さ、本番前に気合を入れる仕草などは誰にも似ていない。
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ナイーブな少年、やんちゃな少年期を経て…
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