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落合陽一が考える「生成AIを使いこなせない人」がまず最初にやるべきこと

答えに満足できないときは、生成AIにインタビューしてもらおう

YoichiOchiai

©Impress Corporation_YoichiOchiai

 また、生成AIにどんなお願いをしていいのかわからないときは、生成AIに自分自身をインタビューしてもらうのも手です。 「生成AIが作り出したアウトプットが、自分がほしいアウトプットと異なる場合は、生成AIに『私にインタビューして情報を引き出してください』と、ストレートに伝えましょう。プロンプトとしては、たとえば、『生成AIを使って何をしていいかわからないので、私がしたいことを私から聞き出すため、私にインタビューしてください』などと打ち込むのがいいでしょう」  そこで、早速落合さんの言うようにプロンプトを打ってみると、下記のような返答が。 【回答例】 こんにちは。まず、あなたのことをもう少し知るためにいくつか質問させてください。 ・ 普段はどのようなお仕事や活動をされていますか? ・ ご趣味や興味のある分野は何ですか? ・ 最近、特に関心を持っている話題やトピックはありますか? ・ お答えいただける範囲で大丈夫ですので、よろしくお願いします。 「もしも、インタビューを重ねても、生成AIからもらえる回答が、自分のほしい回答とはズレている場合、そんなときは『こういう方向性で回答がほしいです。もう一度インタビューしなおしてください』と伝えてみてくださいね」

生成AIで使えるエージェント機能とは?

 そのほか、AI初心者の人にとって、ぜひ使ってみたいのがAIの「エージェント機能」です。これは、生成AIに入力した特定のタスクや目的を達成するために、AIが自分で考えて行動する機能のこと。人間の指示を達成するために最適なアクションを、AI自らが選択して実行してくれるからとても便利なのだとか。 「エージェント機能を使いたいときは、『エージェント機能を実行したいです』と冒頭に一言入れ込んでみてください。また、それに続く相談内容はできるだけ明確な目的を伝えるように意識すると、より精度の高い回答が返ってきますよ」
落合陽一
筑波大学でメディア芸術を学び、2015年東京大学大学院学際情報学府にて博士(学際情報学)取得。現在、メディアアーティスト・筑波大学デジタルネイチャー開発研究センター・センター長/ 図書館情報メディア系准教授・ピクシーダストテクノロジーズ(株)CEO。応用物理、計算機科学を専門とし、研究論文は難関国際会議SIGGRAPHなどに複数採択される。令和5年度科学技術分野の文部科学大臣表彰、若手科学者賞、「『現代用語の基礎知識』選2023 ユーキャン新語・流行語大賞」(生成A I)を受賞。内閣府、厚労省、経産省の委員、2025 年大阪・関西万博のプロデューサーとして活躍中。 計算機と自然の融合を目指すデジタルネイチャー(計算機自然)を提唱し、コンピュータと非コンピュータリソースが親和することで再構築される新しい自然環境の実現や社会実装に向けた技術開発などに貢献することを目指す
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