Gourmet

「作れんじゃね?」 食オタク、意外なものも自家製で激ウマ。やり過ぎてはいけないコツとは?<マンガ>

思い込みを捨てれば、道がひらける

タイパにエネパ。合理化や効率化を目指しすぎて、私達はつい購買に走ります。作る、という過程を短縮するのは、貴重な体験をないがしろにすることかもしれません。 調味料にとどまらず、加工食品に漬物、干物、乳製品、うどんやそばまで、本書は多岐にわたって自家製を追い求めているのです。 全部を網羅するのは無理かもしれないけど、これはらいけそう、いや、むしろ作ってみたい、と私が思ったのが、うどんやそばやパスタです。 単純に、こねたり伸ばしたり練ったり形成したり、という作業がおもしろそうだから。力仕事=筋トレ、麺を均一に切りそろえる=精神統一、という具合に、成長につながる気がするからです。 心地よい疲労感のあとに食べる自家製の食事。これほどのごちそうがあるでしょうか。自家製が増えれば経験値も増えて、人としての魅力も増します。なによりも人生が豊かになるでしょう。 とりあえず、今夜のサラダのドレッシングは自家製でいこう。そう決意した私でした。 <文/森美樹>
森美樹
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。X:@morimikixxx
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