学生時代、絵美さんに初めての彼氏ができました。ある日ドライブデートに誘われ楽しんでいた途中、携帯電話を確認するとそこには母親からの着信履歴が何件も。

仕方がなく電話に出ると、「夕飯の時間だから早く帰ってきて手伝え」と言われました。彼氏はその内容にドン引き。その彼とは別れることになります。
次に彼氏ができた時は、
母親に邪魔されないように念入りに裏工作をするようになりました。旅行に行く際は、誰と行くのか名前と連絡先を事前に伝えなければならず、彼氏と旅行に行くとは言えず、友達の連絡先を伝えて口裏を合わせてもらうようお願いすることもしばしばでした。
そんなある日、妹が職場でできた公務員の彼氏と結婚することになりました。
娘を勝手に結婚相談所に入会させ、面談でもやりたい放題
絵美さんが20代後半のころ、母親は勝手に結婚相談所の面談を申し込みます。絵美さんは仕方なく母親と二人で結婚相談所に行くことに。担当者から希望条件を聞かれると、母親は絵美さんを遮って「公務員で」と即答したそうです。
仲人が警察官の会員を薦めてきましたが、
母親は「その人は長男なの?」と確認したりやりたい放題。母親が入会手続きを済ませましたが、絵美さんはその後結婚相談所にいくことはありませんでした。

30代になっても母親の過干渉は止まらず、やることをことごとく反対された絵美さん。このままでは親に人生を台無しにされると思い、一人暮らしを計画し始めました。
親に相談すれば絶対に反対されることは分かっていたので同僚に相談したところ、「
親に許可を取るようなことでもないし、あなたなら大丈夫よ! 自立したいという気持ちが素敵」と言ってもらえたことで、踏み出す勇気が出たそうです。
絵美さんが母親の長年の支配に慣れてしまい、社会人なのに「親の承認が必要」という思い込みに縛られていた様子がうかがえます。