ひそかに物件を調べて契約し、自分の車で荷物を運び込み、家電を揃えて一人暮らしができる状態になってから、親に「一人暮らしをするから」と報告しました。
30代での一人暮らしにもかかわらず、母親は「家出娘」と罵り、
「そんな不良娘は結婚できなくなる」と根拠に乏しい理由で猛反対してきました。

一人暮らしを始めてからは、帰宅時間を詮索されることもなくなり自由になりました。絵美さんは転職をして、自らマッチングアプリに登録して婚活を始めました。その後、のちに結婚前提で交際することになる年下の男性と出会います。彼はメーカー勤務の一人っ子。母親が納得しなさそうな相手です。
彼氏から「親が絵美ちゃんに会いたいって言ってる」と言われたため、先に彼の実家へ。彼の両親と仲良くなることができて嬉しかったといいます。
その後
「結婚したい人がいる」と電話で母親に伝えた際には、真っ先に「公務員なの?」と返ってきました。次に「長男じゃないわよね」と確認されましたが、「一人っ子長男だよ」と言うとがっかりされたものの、彼氏と会ってもらう約束を取り付けました。
彼氏を絵美さんの実家に連れて行く際、彼氏の両親にも同行してもらいました。彼氏のお母さんが「絵美さんにはぜひうちにお嫁に来てほしいの。
これからも末永くお付き合いさせてください」と、まるで昭和の結納のように言いました。それが効果的だったのか、外面を気にする母親は折れて、結婚に合意してくれました。

旦那さんとの出会いはマッチングアプリでしたが、そのことも母親が知れば「出会い系だ」と反対されそうなので、婚姻届を提出するまで言わなかったそうです。
絵美さんは現在、結婚してお子さんも生まれ、平和な家庭を築いています。今もアポなしで母親が孫に会いに突撃訪問してくるのには困っているものの、適当にかわしながら付き合っています。