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「人生が楽しくなった」と笑う高齢の父が「500万円むしり取られていた」一部始終。高齢者が高齢者を騙す“恐ろしい手口”

500万円分以上のお金や品物の行き先は

「小西さんのお父さんは、『浩美さんが別れた旦那さんの借金を返済中で生活費に困っているから、いまだけ支えてあげている』と言っていたそうですが、すぐにそれはウソだと判明しました。  浩美さんという女性がお父さんと過ごした時間は、会ってからお金を受け取るまでのほんの30分程度。その後、お父さんが浩美さんのもとを去ってすぐに、派手でチャラチャラとした40代ぐらいの男が現れました。浩美さんはその男に甘えた様子で、お父さんから受け取ったお金を封筒ごと渡していたのです」  父の変化を感じてから半年とちょっとで500万円以上のお金や品物が消えていたこともあり、小西さんはピンときます。 プレゼントとカップル「小西さんは、一部始終をおさめたスマホの動画を突きつけ、何度もお父さんを説得して詳細を聞き出しました。そのときに、浩美さんが借金をしている金融会社をいっしょにまわって保証人のサインをしたことも知り、私が勤める金融会社にも確認にいらっしゃったということでした」

「日頃のコミュニケーションの大切さ」に気づいてももう遅い

 沙彩さんは、「ある程度の年齢を超えるとお金を貸さない金融会社も多いのですが、ヤミ金まがいの会社や個人で違法にお金を貸している人などが貸し付けることもあるようなので、気をつけてほしいです」と続けます。 とうとう消費者金融に手を出してしまう小西さんは2人の関係を断ち切るため、お父さんの携帯電話から浩美さんの連絡先を消去しました。これにお父さんは怒りを露わにし、小西さんとは絶縁状態。心配してこまめに様子を見に行っても、『いままでほったらかしだったくせに!』などと、小言ばかり言われるそうです」  このような悲しい事例は少なくないそうで、「公園や病院を、騙す相手を見つける場所として利用する“悪い高齢者”も多いので要注意です。容姿に気を遣わなかった親が服装や髪型などを気にする、笑顔が増える、趣味や嗜好が変わったなど、変化があったときは注意してください」と沙彩さん。
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