NHK『あんぱん』“毒親”松嶋菜々子に、ドン引きしつつも憎めないワケ。胸が痛む「息子への言葉」の意味は
戸田菜穂とはバッチバチ! 嫌味の応酬はまた見られるのか
一方、登美子が居候の理由を「女がひとりで生きるのは大変であり、嵩のことも心配」と言い放つと、今度は千代子が「再婚先で親心を学んでこられたようですね」と笑顔でグサり。痺れました。
前述の『なつぞら』で、戸田はヒロインの生みの母親役を担っており、今回は生みと育ての設定が真逆というのも興味深いです。ちなみに戸田も『ええにょぼ』(1993年)でヒロインを務め、松嶋同様に本作が朝ドラ3作品目の出演。確かな演技力をもつふたりのバトルは見応えがあります。
嵩の受験で一時休戦状態になったふたりですが、このまま決別なのか。またいつか登美子が舞い戻り、再びバトルを繰り広げてくれるのでは? と期待しているのは、筆者だけではないはずです。
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とにかく豪華なキャストの名演が光る『あんぱん』。この先もきっと、登美子のようにクセ強なキャラクターが登場してくれることでしょう。
<文/鈴木まこと>鈴木まこと
日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間でドラマ・映画を各100本以上鑑賞するアラフォーエンタメライター。雑誌・広告制作会社を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとしても活動。X:@makoto12130201


