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「カメラが回ってない時間もずっと…」34歳女優が明かす鈴木亮平との撮影現場でのコミュニケーション

 ファーストサマーウイカさん(34歳)が、作家・朱川湊人の代表作で、ある兄妹の不思議な体験を描いた短編集を映画化した『花まんま』に出演。鈴木亮平さん演じる俊樹の幼なじみで、お好み焼き屋の看板娘である三好駒子役を好演しています。 ファーストサマーウイカ 近年バラエティのみならず、NHK大河ドラマ『光る君へ』で主人公のライバル・清少納言を演じるなど俳優としても着実にキャリアを重ね、活躍の場を広げているウイカさん。  その大活躍の背景には、ウイカさんならではのモットーが。ご本人に今回の映画のことを含め、話を聞いてみました。

“地元・大阪の理想的なお姉さん像”が浮かんだ

「花まんま」

ⓒ2025「花まんま」製作委員会

――映画『花まんま』に出演すると決まったとき、率直にいかがでしたか? ファーストサマーウイカ(以下、ウイカ):最初、前田哲監督やスタッフの方から「ぜひ演じていただきたい役なんです」とおうかがいして脚本を読ませていただいたのですが、おっしゃる意味がわかる、大阪の下町のチャキチャキとした看板娘という印象でした。 自分とはどこか遠くかけ離れた存在のような印象というよりは、これまで自分が生まれ育ってきた中で見てきた大阪といいますか、町の風景、地元の風景の中にいるような理想的なお姉さん像が浮かんだので、それを任せていただけるということは、本当にうれしいなと思いました。 ――演じられた彼女は、原作にはないキャラクターですよね。 ウイカ:駒子というキャラクターは原作には登場しないというお話を、そのときにうかがいました。この役をお受けしたあとに原作を読ませていただいたのですが、映画は原作よりもエピソードが膨らまされていて、物語の世界がより広がっている印象を受けました。三好駒子というキャラクターは原作には登場しなくても、「きっといただろうな」と思わせる存在になっていると思いました。

自分の経験が活きる喜び

ファーストサマーウイカ――映画では、鈴木亮平さんと有村架純さん演じる兄妹が大人になった時代を中心に描かれていますよね。 ウイカ:原作は子ども時代のエピソードで終わっていますが、彼らがこれから生きていく中で、たとえばお母さんのような存在であったり、お姉ちゃんのような存在、あるいは恋人や親戚のように世話を焼いてくれる女性が、きっとどこかに存在していたと思うんです。そういう役割を映画の中で任せていただけたことが、とてもありがたいなと思いました。 ――ウイカさんにぴったりのキャラクターでしたが、演じやすかったですか? ウイカ:前田監督も最初に衣装合わせでお会いしたときから「駒子や」とおっしゃってくださったので、変に背伸びをしたり、作り込んで役作りをするのではなく、自分の中にこれまで培ってきた経験や、これまでに見てきた、世話を焼いてくれたお姉ちゃんやおばあちゃんの姿を、そのまま引っ張ってくるような感覚で演じることができました。そういう意味でも、とてもうれしかったですし、自分の経験が活きるような喜びを感じられる役でした。
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撮影現場では鈴木亮平と関西弁でおしゃべり
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