やしろさん流にADHDをポジティブに変換すると、
「注意欠如、多動・衝動性、空気が読めない・ズレている、興味がないことは何もできない」
→「発想力・創造力、すごい行動力、常識破りの魅力、好きなことには超絶集中!!」
このようになります。
やしろさんをはじめ、漫画家、歌手、脚本家といったアーティスト系の職業にADHDが多いのも事実です。
自身に備わった特性を才能ととらえ、発揮しているやしろさん。経験に基づいたライフハックを、本書からいくつか紹介しますね。

ADHDだけでなく、「できない」とあきらめてしまったら、物事はそこで終わります。
ADHDはとりわけ「物忘れが激しい」傾向で、「マジで5秒前のことを忘れる」といったレベル。にわかには信じがたいのですが、常に頭の中で考え事があふれ、重要なタスクが頭の隅に追いやられてしまうというのです。
「デートで映画を観に行った際に、彼女と来たのを忘れてひとりで帰ってきた」とは、やしろさんの実体験。その後、彼女との関係はどうなった?と私は心配になりました。
「できない」を「できるようにがんばる」と努力でカバー。これ、ADHDには難しいです。
努力って普通に疲れるじゃないですか。それよりも、豊かな発想力を駆使して「できない」の先を試すのが先決。アラームをセットする、映画が終わったら彼女にメールしてもらう、など予防線を張っておくのです。
無理に変わろうとしなくても、代替案を次々に実行していく、そのほうが人生は何倍も楽ですし、前向きになれます。