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太ったと思いジム通い→実は妊娠5か月…37歳ADHDライターの私が妊娠に気づかなかったワケ

つわりがまったくない+ADHD特性+セルフネグレクト

 なぜ妊娠に気が付かなかったのか、その理由はいくつかあるが、つわりがまったくなかったことと、ADHD特性によるものが大きいと思う。私にはADHDの特性として先送り癖やセルフネグレクト(健康管理、衛生など自分の身の回りのことを放棄してしまう状態)の傾向がある。「生理が来ないから、いい加減婦人科で診てもらわないとな~」と思いつつ、「でも体調が悪いわけではないから」と婦人科の予約を先送りしていた。  セルフネグレクトに関しては、常に部屋はぐちゃぐちゃで、2週間の使い捨てコンタクトレンズすら交換するのが面倒で1か月は使い続ける。最高に部屋が汚くなると夫が「今日は大掃除をしよう」と言い、一緒に片付けてくれる。  同棲を始めた頃、私の部屋が汚いことに気づいた夫は「今まで気づかなくてごめん。これから定期的に一緒に掃除をしよう」と言ってくれた。ただ、私は何を捨てていいのか自分では判断できない。すると彼は一つ一つ、一つ一つ「これはいる? いらない?」と聞きながら一緒に処分してくれた。「まずはここを掃除して」「次はここ」と指示を出してくれて、その通りに動くことで、ようやく部屋を片付けることができた。

先送り癖が発動し、ピルも飲んでいなかった

母子手帳 また、7~8年前の子宮頸がん検診のときに超音波検査や内診もしてもらい、医師に「卵管が詰まっていて排卵していない状態。もし子どもが欲しいのであれば不妊治療が必要で自然妊娠は難しい」と言われていたのだ。だから、生理が止まったのもいつもの生理不順だと思っていた。それに、そもそも算数LDで自分の生理周期をあまり把握していなかった。  さらに夫からも「この年齢だからさすがに妊娠なんてしないよ」と言われていた。自然妊娠率を調べると確かに30代前半までは30%ほどなのに、35歳以降になるとガクンと18%まで下がる(※妊娠しやすい時期に性交渉をした場合の1か月あたりの妊娠率)。  そのことから結婚以降、避妊がおろそかになっていた。生理痛を緩和するためにピルも飲んでいたが、ある日切らしてしまってからADHDの先送り癖が発動して婦人科に行くのが面倒になり飲んでいなかった。  こうやって突然ママになった私。予定外の妊娠。周りに子どもを産んだ人はいるが、今まであまり関心がなかったので情報もなく知識もゼロ。既に妊娠中期なので、他の妊婦より健診のスタートもだいぶ遅れている。さて、どんなマタニティライフとなるのやら。 【連載】⇒連載「ADHDライター、突然ママになる」 <文/姫野桂>
姫野桂
フリーライター。1987年生まれ。著書に『発達障害グレーゾーン』、『私たちは生きづらさを抱えている』、『「生きづらさ」解消ライフハック』がある。Twitter:@himeno_kei
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