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『あんぱん』母・松嶋菜々子の“叫び”以上に心を打った、“もう1人の母親”の顔が忘れられない

嫌なやつを嫌なやつとして描かないドラマ

 乾パン作りに協力的ではない朝田家を非難したり、写真を撮って楽しそうにしているのぶの夫・若松次郎(中島歩)に「外国製の写真は贅沢品だ」と注意したりなど、常々“愛国心”を見せていた民江。自らの行いを正当化し、複雑なことを考えないようにするため、積極的に軍国主義に染まろうとしていたのでは、とつい妄想を膨らませたくもなった。 NHK『あんぱん』 民江の心情はわからない。ただ、“嫌なやつ”を嫌なやつと単純に描くのではなく、その背景や事情に想像力を働かせたくなるような演技や脚本があるからこそ、苦しい展開の連続でも目が離せなくなってしまうのだろう。 【関連記事】⇒「『あんぱん』観るのやめようかな」の声も。“視聴が辛い根本理由”は暴力じゃなかった <文/望月悠木>
望月悠木
フリーライター。社会問題やエンタメ、グルメなど幅広い記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。X(旧Twitter):@mochizukiyuuki
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