飼い主さんは2025年3月頃、実家を出て遠方で暮らし始めました。実はその頃、りょうちゃんは猫白血病を発症。闘病生活がスタートしていました。

一緒のベッドで眠ってくれるほど懐いてくれた
「私が実家を出る直前くらいに違和感を覚えて、動物病院で検査をしたら猫白血病の発症が確認されたんです」
猫白血は、現代の医学では完治が困難。りょうちゃんは、症状を和らげる薬を服用することになりました。

飼い主さんは母親から定期的にりょうちゃんの写真や動画を送ってもらい、日常や闘病生活を見守っていたそうです。
しかし、発症から2ヶ月ほどで、りょうちゃんは虹の橋へ。亡くなる直前には最後の力を振り絞ったのか、不思議な現象を起こして遠方で暮らす飼い主さんに“お別れの挨拶”をしてくれました。

亡くなる2日前
「外出中に猫の鳴き声が聞こえると思ったら……。母以外で1番長く一緒に過ごしたのが私だったので、挨拶しに来てくれたかもしれません。人が目の前にいないとワァワァ鳴きながら探す子だったので、気づいてほしくて鳴いてくれたのだろうなと思いました」
なお、りょうちゃんは先に旅立った兄弟猫よりも闘病中の苦しみが少なそうに見え、最期も誰より安らかだったそう。

「亡くなる3日前くらいまではおやつも食べ、甘えていたようです。亡くなる直前もいつも通りだったので、母は大丈夫そうだと思い、『掃除してくるからね』と告げて、その場を離れた直後に……だったらしくて」
遠方に住む飼い主さんは火葬に参列できなかったため、当日はりょうちゃんとの日々を振り返り、思いを馳せることで弔いました。

うちに来てくれて、最後に挨拶までしてくれてありがとう。そう話す飼い主さんは、りょうちゃんが大好きな兄弟猫と虹の橋で再会でき、みんなで仲良く過ごせることを心から願っています。
愛を注いだ猫が旅立つ時には、理屈では説明できない不思議な現象が起きることも多いもの。もしかしたら、猫という生き物は私たちが思っている以上に、人間を深く愛してくれているのかもしれません。
<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:
@yunc24291