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「否定的な発言をする美容師さんも…」34歳で白髪染め&縮毛矯正をやめた女性が伝えたい“大切なこと”

 15年間続けた縮毛矯正と4年間欠かさなかった白髪染めを手放し、自分の地毛と向き合う道を選んだYukariさん(41歳・@yucurly_journey)。
Yukariさん

Yukariさん

 現在は、癖毛を活かしたグレイヘアのスタイルを確立し、SNSの発信をきっかけに、一人ひとりに合わせたスタイリングレッスンを行う“毛髪診断士”・“癖毛アドバイザー”としても活躍しています。  10代の頃から抱えていた髪の悩みや、白髪染め・縮毛矯正をやめたきっかけなどについて語ってもらった前編に続き、本記事では、ヘアスタイルづくりの具体的な工夫や、髪質に悩む人々へのアドバイスについて聞きました。 【前編を読む】⇒「汚い」「染めたら若く見えるのに」と言われることも…34歳で白髪染め&縮毛矯正をやめた女性の“想い”

癖毛×グレイヘアを楽しむスタイル

Yukariさんのヘアスタイル――白髪や癖毛を活かした、現在のヘアスタイルのポイントを教えてください。 Yukari:長さはショートボブくらいで、レイヤー多めのシャグカット(髪の先にいくにつれて細いラインになっていくカット)にしています。 私は、顔周りに白髪が多く、束のようになっています。そこは活かしたいので、ハイライトは入れずにそのままにしています。まだ白髪がまばらで黒髪が多い部分は、境界を馴染ませるように全体的にハイライトを入れています。
縮毛矯正をやめる前、黒髪ストレート時代のYukariさん

縮毛矯正をやめる前、黒髪ストレート時代のYukariさん

――フワッとしたカールが素敵なのですが、地毛なのですか? Yukari:癖毛を活かしています。朝は信じられないくらいボサボサなのですが(笑)。水でしっかり濡らしてから保湿クリームをなじませ、ジェルで少し固めてからほぐすと、フワフワのカールが生まれるんです。縮毛矯正をやめてから、自分の髪のポテンシャルに気づくことができました。 実は、美容師さん達の間では、「日本人の7割が癖毛」といわれています。だから、地毛でカーリーヘアにスタイリングできる人は、実は多いのかもしれません。それなのに、日本ではストレートヘア信仰が強いので、癖を直そうとする人が多いです。癖毛を嫌うあまり自分の髪の魅力に気づいていない人は、意外と多いのではないでしょうか。

年齢を重ねてから、癖毛に悩むケースも

Yukariさん――Yukariさんが、癖毛アドバイザーの活動を始めたきっかけは何だったのでしょうか。 Yukari:私が通っている、癖毛のお客様がとても多い美容院のオーナーさんが、いつも私のスタイリングを褒めてくださっていたんです。その方に「人に教えてあげたほうがいいよ」と勧めていただいて、毛髪診断士の資格をとって2023年10月からスタイリングレッスンを始めました。 美容師さんのように私自身が施術してあげることはできないのですが、髪の悩みを聞かせてもらい、口頭でヘアスタイリングのアドバイスをしています。明日からでも、自分の手でスタイリングができるようになってもらいたいんです。癖毛は、美容師さんに頼らないとどうにもならないイメージがありますが、そのハードルを少しでも下げたいと思っています。 ――どんなお客さんが多いのでしょうか。 Yukari:20代の方もいらっしゃいますが、1番多いのは30代から50代くらいの方です。エイジングによってホルモンバランスが変化したという方もいます。「更年期以降、すごい癖毛になってしまった」「40代まではこんなんじゃなかったのに、急に髪がクルクルになった」とおっしゃる方も多いですね。 印象的だったのは、乳がんを克服された方でした。以前はストレートヘアだったのに、治療の副作用で一度髪が抜けて、また生えてきたら癖毛に変わっていたそうです。「こんなのは私の髪じゃない」とものすごくショックを受けて悩んでいたそうですが、私のインスタグラムを見つけて来てくださいました。そういった悩みを持つ方にも、私の発信が届けたいですね。
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「初めてグレイヘアに挑戦する人」におすすめの2つの方法
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