「初めてグレイヘアに挑戦する人」におすすめの2つの方法
――グレイヘアに挑戦したい人は、どんなことから始めるといいですか?
Yukari:職場でOKなら、まずはハイライトを試してみてください。ハイライトで白髪と黒髪を馴染ませることで、月に1回白髪染めをしていたところが、3か月くらい放置しても気にならなくなってきます。
もう1つ、私もやっていた方法が、白髪染めではないカラーリング剤で全体を染めてしまうことです。日々シャンプーしているうちに段々と色が落ちてきて全体的にいい感じに馴染むので、新しい白髪が生えてきてもあまり気にならなくなるんです。初めてグレイヘアに挑戦する人には、この2つの方法を試すことをおすすめします。
白髪染めをやめると「老けてみえますよ」と否定的な発言をする美容師さんも残念ながらいるので、躊躇してしまうかもしれません。そういう方は、「白髪ぼかしハイライト」というメニューがある美容院を探してみてください。そういう美容室はグレイヘアに肯定的なはずなので、応援してくれる美容師さんに出会う確立が高いのではないかと思います。
――癖毛を活かし、グレイヘアにしたことで、どんな変化がありましたか?
Yukari:オシャレが自由に楽しめるようになりました。今までは、「これを着たらいいお母さん風に見えるかな」と他人軸で生きていたのですが、癖毛も白髪も解放したら、洋服を選ぶ基準が自分軸に変わりました。ずっと封印していた若い頃は好きだったビビッドな色柄ものや、個性的なデザインの服がまた好きになりましたね。
美容院通いも「ダメなところを直すため」から、「次はこんな色を入れてみようかな」「この髪型にチャレンジしてみよう」とワクワクする機会に変わりました。何より、ずっと嫌いだった自分の髪を「私の髪っていいじゃん」と思えるようになったことが大きいですね。
――あえてデメリットを挙げるとしたら、どんなことがありますか?
Yukari:最初のうちは、髪を丁寧に扱うことに慣れるのが少し大変でした。以前は、「どうせ多いし」と力任せにブラッシングしていたのですが、今思えばかなり雑な扱いでした(笑)。
癖毛って実はデリケートなので、やさしく扱ってあげないといけないんです。頭皮の健康のためには、あまり毎日シャンプーをしないほうがよくて。もちろん、汗をかく季節は別ですが、涼しい季節で人に会う予定がなければ、髪を守るために分泌されている皮脂を根こそぎ洗浄してしまわないほうがいいと思います。洗髪の回数を減らす前提で、ヘアスタイリングには、洗い流さないトリートメントや、髪に蓄積しにくい成分のスタイリング剤を選んでいます。